いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

「ガンダムはじまったな」って感じだった『水星の魔女』第12話の話。

年を越した『水星の魔女』1stシーズン最終話がようやく放送されましたが、ネットの反応とか見るに制作側に手玉に取られてる感じがもの凄くする私です。
SNSで盛り上げてヒットに繋げるのは近年のトレンドなんだけど、今回のガンダムはその辺り、かなり入念にリサーチしているように感じるのよね。

声に出して言いたいセリフ。バズリそうなネタ展開。
百合に幸薄に匂わせにぽちゃりに横恋慕にぼっちにボブにメスガキに天然サイコと放送後にネットで盛り上がる話題を盛りに盛り込んでいて関心させられる。

さて本題の12話ですが、10話くらいまでは戦闘そのものより登場人物の交流に重点を置いており「学園物」の面目躍如だったんだけど、ここに来てプロローグ以来となるガッツリ殺伐展開で牙をむいてきた。

凄腕の工作員に非戦闘員がバンバン殺されるのに、それを難なくハンドガン一丁で返り討ちにする「悪く思わないでね」展開から、「ここから出ていけぇー!」なバナージリスペクトもあったんだけど、女性的なラインが新機軸だったエアリアルが一気に旧態依然とした無骨でマッシブな見た目になったのは正直言って拍子抜け。
あれだけキービジュアルで推しておいて、そこのコンセプトは継承するべきだったのではないか?。

策謀渦巻く宇宙空間。
すれ違いが加速して何も知らないグエグエが「俺は生きたい!!」と父親を手に掛けるというのが、もうどうしようもなくガンダムで、カミーユみたく精神崩壊するにしても、リディさんみたく闇落ちするにしても、「君は他の誰よりガンダムしてるよ…」と肩を叩いてあげたい。
公式が最大手のグエ虐からボブに改名して逃れたはずなのに自分で「グエル・ジェタ―クだ」と宣言した、その結果がこれなんですよ!!。

ミオリネがダブスタクソ親父とあっちゅう間に和解する流れはかなり予定調和感があったけど、それもCパートへの引きだったのかな?。
スレッタは見た目より精神年齢が幼い(機体に引っ張られてる?)感じがあったけど、目の前で人が撃ち殺されて狼狽えていたのに、母親に言いくるめられて次の瞬間には叩き潰しても罪悪感ゼロでニコニコしてるのは全肯定というよりもはや洗脳に近い印象。

たぶん「ミオリネさんの事を傷つけようとした悪い人だから当然です」くらいのこと素で言いそうなんよね。
11話のイチャイチャ夫婦会話からの落差で風邪ひきそうなんだけど、そういった反応も制作側の意図通りと思われ、なんか悔しい(苦笑)。

SNSでの盛り上がりってポジティブな時は良いけど、ひとたび荒れると収拾がつかなくなってもの凄い悪意に晒されるから諸刃の剣なんですよね。
(エヴァとかエヴァとかエヴァとか…)
当然見込みがあってやってるんだろうけど、後半の1クールでこの話を畳めるのか割と不安になっている。

つうか00年以降もガンダムのテレビシリーズは基本4クールだし(『Gレコ』は除く)、もしかしなくても更に2クールとかやるつもりなのだろうか?。