いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2023年夏アニメあれこれ。

BLEACH』と『呪術廻戦』と『るろうに剣心』という新旧ジャンプマンガが時空を超えて殴り合ってる中に、ネトフリ配信落ちの『スプリガン』というサンデーからの刺客が飛んでくる時空が捻じ曲がった令和5年夏。

記憶に残る事もなく始まって終わるだけの空虚なループに嫌気がさして、アニメ全般への興味が減退して久しいのですが、政府はクールジャパンとか言って持て囃した癖にろくな支援をせず、あまつさえステルス増税で作り手を殺しに来たんで今後はもっと酷いことになりそうな予感。

ネトフリで配信予定の『デビル メイ クライ』の新アニメとか韓国スタジオ制作らしいし、近い将来、原作は日本だけどアニメのスタッフは全員外国人とかいう時代が来るんじゃないかね?。

今期チェックしていた中でアニメ表現が「凄い」と思えたのは真面目に『呪術廻戦』くらい。(次点で『無職転生』)

これからハロウィンで騒ごうとしている連中へのカウンター的な時事性でもって「渋谷事変」が展開しているので放送自体は終わっていないのだけど、過去編にあたる「懐玉・玉折 」は演出・作画・演技含めハイレベルで、親友が道を違え敵同士になる「ビギニング」な展開を含め余韻が凄かった。

ごじょせん覚醒シーンなどアクション面の見応えもさることながら、夏油が精神的に追い詰められていく過程、「シャワー」や「雨」の「音」を「拍手」に見立てて追い詰める演出など唸らされました。

片手間に画を動かして人気声優さんに声を当てさせて終わりじゃない。
表現手法として見る価値のあるアニメーションでした。

続編物ではない作品の中で一番惹かれたのは『アンデッドガール・マーダーファルス』。
ダウナー系主人公・生首お嬢様・無口な侍女が繰り広げる珍道中といったら身も蓋も無いのだが、生唾ゴックンという凄い絵面の第1話から異彩を放っていて久し振りに「+Ultra」枠でヒットだった。

偉人と異能と人外によるアベンジャーズな探偵ドラマというごった煮感なのだが、『るろうに剣心』のシン・左之助より断然嵌り役な八代拓くん演じる津軽噺家的な言い回しと、前期『スキップとローファー』の美津未からのギャップがエグイ黒沢ともよさん演じる生首ジョーク(文字通り)が得意な鴉夜さんの掛け合いが癖になること請け合い。

例によって因縁に決着がつかないまま旅の途中で終わってしまったが、調べると原作ストックはこれでほぼほぼ消化してしまったようで二期の制作は望み薄そうで残念。