いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2023年12月に終わったテレビアニメあれこれ。

今更だけで去年終わったテレビアニメの話。
昔は1クール二桁とか余裕で観ていたが、最近は話題作でも好きなジャンルじゃないと普通にスルーする程度に興味が薄れている。

オーバーテイク!』はてっきり王道の青春モータースポーツドラマなのかと思ったら途中で、かなり踏み込んだ震災要素を加えてきて正直かなり戸惑った。
御殿場市がガッツリ提供スポンサーに付いているのに、そこを差し置いて東北に遠征し、モータースポーツ要素すら脇に追いやってあそこまで時間を割いて掘り下げる必要があったのか?という疑問。

例えば浅雛悠が父と同じように事故に遭い、恐怖心からF4に乗れなくなり塞ぎ込んでいた時に眞賀孝哉とあの地を訪ね、辛い過去を胸に生きる人々の姿に触れ夢を取り戻すとかなら納得できたのだが、本編の感じだとどうしても取って付けた様な印象が拭えなくてモヤモヤしてしまった。

有識者が絶賛したF4周りの描写や、春永・徳丸などライバルを含め成長する最終回は良かっただけに、中盤の企業広告の一悶着を含めもっと上手くサイドストーリーを纏めてくれればより良い作品になっていたと思わずにはいられない。

約束されたヒット作の筈だった『ウマ娘 プリティーダービー Season3』なのだが、正直言ってこれまでのシリーズで一番纏まりが無かったというのが率直な感想。

Season1はスズカさんの悲劇を経て、スぺちゃんが日本総大将に到るドラマが描かれたし、Season2もライスとブルボンのサブエピソードを挟みつつ、マックやターボ師匠の想いを託されたテイオーの劇的な復活劇という確かなカタルシスがあった。

翻ってSeason3はどうだったかと言えば寄り道をしまくった割に個々の話の繋がりが稀薄で、特に最終回のキタサンの勝利にサトちゃんやシュヴァっちからのバトンが繋がってるように感じられず、まるでオムニバス作品を観ている様だった。

スピカやカノープスの扱いも雑でキャラを持て余すならリギルみたくチームごとカットするという手もあったのにそうせず、許可が出なかったので仕方ないとは言え文字通り「誰ぇ~」なモブウマ娘が勝負に絡んできたのも冷める要因で、史実の再現が難しいなら無理にキタサトをメインにせず、ウォッカ&ダスカの話などをやっても良かったのではないか?。

Season2からSeason3まで2年以上のスパンがあったのに、明らかに完成度が低下しており、この辺り脚本スタッフの入れ替えが原因と思われるが、作画面も飛躍的な進歩がみられず、かなり残念だった。

『呪術廻戦』はアニメ勢なので「メロンパン入れ」や、「あの人」や「この人」の脱落といった衝撃展開を含め、毎週ハラハラ楽しませていただきました。

エヴァ&グレンラガンリスペクトが過ぎる「メカ丸回」や、パワーインフレが過ぎる「宿儺vs漏瑚戦」、高田ちゃんのキャラソンまで用意した「東堂葵の領域展開(※東堂のイメージです)」など、一昔前のアニメみたくその回の担当スタッフの趣味嗜好がダイレクトに反映される良い意味での暴走っぷりが実に面白い。

上記のエピソードに比べれば地味だが個人的に「虎杖vs脹相回」は戦闘の見せ方の他、案内板の使い方など演出センスが冴え渡っていて、今後のアニメ業界で活躍しそうな才能を見つけるという意味でも毎回ワクワクさせられた。

物語的には「どうなるの!?」ってところで終わったけど、区切りの良いところまでは進んだし、何より「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!! 」から「全力でお兄ちゃんを遂行する!!」といったネットミームの元ネタが見れたので大満足。

作者さん曰く原作は年内に完結するそうなので、最後まで映像化されそう?な第3期の制作・放送を楽しみにしております。