いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2023年1月のアニメ新番あれこれ。

内容やクオリティがアレ過ぎてAパートで観るの止めた作品もあるけど『転生王女と天才令嬢の魔法革命』『氷属性男子とクールな同僚女子』『トモちゃんは女の子!』『REVENGER』『スパイ教室』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 深章 厄災篇』『お兄ちゃんはおしまい!』『Buddy Daddies』『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』『にじよんあにめーしょん』『シュガーアップル・フェアリーテイル』『異世界のんびり農家』『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』『TRIGUN STAMPEDE』『NieR:Automata』『魔王学院の不適合者II』『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』『便利屋斎藤さん、異世界に行く』『虚構推理 Season2』『HIGH CARD』『もののがたり』『あやかしトライアングル』『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『久保さんは僕を許さない』『大雪海のカイナ』『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第2期』『D4DJ All Mix』は一応触れてみた私です。

前期が豊作だった反動で全体的にクオリティがダウンした感は否めないし、何時にも増して多い「転生」や「異世界」と入った作品を中心に、クオリティ的な及第点に達しておらず、片手間にやって原作を浪費するだけのアニメ化の存在意義を問いたくなりました。

CV周りに関しては梅原裕一郎くんの出演本数と、引き続き千葉繁さんのゲスト出演率の高さが異常で次期声優アワード入り確定したようなもんですね。
女性より男性がここまで目立つクールも珍しいのではないだろうか?。

前期の『チェンソーマン』など原作人気が高く社運を掛けて制作にあたっている作品はもとより、『ぼっち・ざ・ろっく!』など知名度が低くてもスタッフが本気で取り組んでいる作品は1話を観ればだいたい分かるのですが、その法則で行くと今期一番ヤバかったのは、この『お兄ちゃんはおしまい!』だったという驚き。

ニートの兄を薬で美少女にして愛でる妹という、ぶっ飛んだ内容もさることながら、このご時世に限りなくアウトに近いアウトな描写の数々をトップレベルの作画でもって臆することなくやってしまう心意気にも惚れる。

「何世代前のアニメだよ!」ってな感じで暴れ散らかしているOPとEDアニメーションを含め、好き嫌いは分かれるだろうけど真面目に今期一番インパクトのあるアニメだと思っております。

市場縮小を見越して18禁ソフトハウスからエンタメ会社へ見事な舵取りで転向したニトロプラス案件のオリジナルアニメが今期2本同時放送となりましたが、個人的にはどちらも微妙で…。

カタカナで検索すると『東京~』の方が引っ掛かる『リベンジャー』は、一報でチャンバラアニメの傑作『ストレンヂア』の再来を期待したのだが、蓋を開けてみれば格ゲー風のキャラクターが悪党どもを成敗するアニメ版『必殺仕事人』で、お約束の虚淵脚本で初手から確り救いの芽を摘んできて気が滅入るばかり。

『Buddy Daddies』はP.A.WORKS制作でクオリティは申し分ないのだが『アキバ冥土戦争』に続いて人命が軽いうえ、殺し屋コンビと彼等に親を殺されたかもしれない子供の、ほのぼの家族ごっことか見せられてもどうリアクションしたらいいか分からんのよ。
脚本的にも「そうはならんやろ!!」な点が多く、銃器描写を含め男版『リコリス・リコイル』にはなれそうにないかなぁ…。

若い世代には『血界戦線』の方が有名な内藤泰弘さんの伝説的SFガンアクションコミック『TRIGUN』を『宝石の国』『BEASTARS』などハイレベルなCGアニメで知られる「オレンジ」が再アニメ化。

過去のアニメからCVが一新されたことに加え、キャラやストーリーまで「パラレルワールドかよ!」ってくらい改変されまくっていて、特に海外人気が高い作品だけに『スラムダンク』みたく炎上しなかったのが不思議で仕方ない。
放送に合わせて原作コミックが増刷され書店に並んでおりますが、アニメから入ってそっちを読むとビジュアルとか全然違うので戸惑うんじゃないかな?。

さて本編は文字通りぬるぬる動くCGキャラクター。
手描きと遜色ない豊かな表情芝居。
アクションシーンの格好良さなど「流石はオレンジ!」といった圧巻のクオリティで、これを観ると方向性の違いはあるが『大雪海のカイナ』のポリゴン・ピクチュアズももうちょい頑張って欲しかった。

掴みとしての構成も完璧だし、どこに出しても恥ずかしくないレベルに仕上がっていて嬉しい反面、前記のように原作との乖離が激しく、ここまで変える意図と必然性は1話の時点では見えて来なかった。
ヴァッシュのキャラクター性など根っこの部分はきちんと原作を尊重している事は感じ取れるので、『THE FIRST SLAM DUNK』のように前評判を覆す傑作となる可能性に期待したいところだけど、もしそうなったとしてもファンとしては「原作通りに1度最後までアニメ化して欲しかった」と言い続けると思う…。