いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2023年3月終了アニメあれこれ

最終回どーこー以前にそこまで辿り着けない作品が続出する異常事態がデフォルトになりつつあるアニメ業界。
2022年の夏新番だった『異世界おじさん』とかこの前ようやく最終回が放送されたけど、1クール遅れて再度1話からやったのにまた落としたり、せっかく話題になったのに本当に勿体なかった。

今クールは家のゴタゴタもあって時間が作れなくなり殆ど切ったんだけど、1話からいろいろな意味で「ただものじゃない感」を放っていた『お兄ちゃんはおしまい!』が「完パケ」という噂通り、ひたすら動くキャラや拘りしかないフェティシズム描写、ギリギリを攻めるネタなど、クオリティ込み込みで最後まで安定していたなと思う。

制作は実質的に『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の為に立ち上げられた「スタジオバインド」でしたが、2作連続でこの完成度なので今後の担当作品にも注目していきたい。

原作読者としてはビジュアル面の変化など、どうなるか不安だった『TRIGUN STAMPEDE』ですが、最後の最後でヴァッシュが「らしい髪型」になり「エンジェルアーム」を展開したり、ロベルトからデリンジャーを受け継いだメリルの元にミリィが着任する報せが入るなど、見事なまでの「トライガン ビギニング」で感心させられた。
(作者繋がりでソニック(『血界戦線』)のカメオ出演にもニヤリ)

ビジュアルやストーリーなど変えるべき部分は変えつつも、重要な要素か物語の根幹はきっちりと厳守する姿勢は、失敗した数多の実写作品が見習うべきところだと強く感じる。

もっとも尺の都合上、原作の「SF西部劇」要素はゴッソリ削られ、ヴァッシュのガンマンとしての凄さなんかはスポイルされていたのはちと残念。
ストーリーに重点を置いたので仕方ないのだけど、第1話でCV杉田智和さんの警備隊長が空を舞う22口径の弾丸をピンポイントで撃つとかいう神業をやっちゃって、バランスが崩れた感は否めないのよね(苦笑)。

最終回で完結編制作のアナウンスがあったので順当に「マキシマム」をやるのでしょうが、同じフォーマットで1クールのテレビシリーズなのか、はたまた劇場作品になるのか気になるところ。