ミラーレスの流れに乗り遅れシェアが急落し「身売りするのでは?」とささやかれ続けたNikonが、先行するSONYも、盤石なCanonをも凌駕する、フラッグシップミラーレス「Nikon Z9」を正式発表しました!!。
「Nikon1」という手痛い失敗を経て「Zマウント」で仕切り直しを計るも、これまでお世辞にも革新的と言える機種を出してこなかったのですが、それが嘘のような正真正銘のモンスターマシンここに爆誕!!。
これまで過去のレガシーに囚われ続けたNikonが、あのSONYよりも先にメカシャッターを捨てたのが個人的に一番の衝撃で、なりふり構わないその姿勢はまさに「背水の陣」。
動画に強いSONY、Canon、Panasonic等を差し置いて8K30Pで2時間オーバー録画という偉業。
(インタビューでは室温26℃の環境下で、そのままもう2時間撮影できたとか!)
D6を凌駕するNikon史上最高のAF性能は被写体認識技術も応用し待望の「3D-トラッキング」も実装。
ローリングシャッター歪みも世界最小に抑えるなど「一眼レフ」の呪縛を振り払い、「ミラーレス」に全力投球したNikonの覚悟と意地を見た気がします。
実像派を納得される拘りの「EVF」。
バリアングルとは違い横でも縦でも光軸からズレない「4軸チルト液晶」。
ダスト対策の最終兵器「センサーシールド」。
暗所撮影用の「ボタンイルミネーション」「赤色画面表示」に加え低輝度のAFを拡張する「スターライトビュー」と、冗談抜きでミラーレスを次の次元に進化させる歴史的な機種になりそうな気がします。
発売は年内との事(予約開始は11月2日10時から)ですが半導体不足も相まって、買いたくても買えないZ9難民が続出しそうな予感。
一眼レフのまま様子見していたNikonユーザーもこれで一気に流れて来るだろうし、真面目に向こう半年、下手したら1年以上品薄が続くのではないだろうか?。
目下Canonがフラッグシップの「EOS R1」を温存していますが、一眼レフ時代の好敵手が蘇ったとあって対抗心に火が付いたかもしれませんし、直近で賛否両論の「α7Ⅳ」を投入したSONYもうかうかしていられなくなってきました。
どこが上とか下とかではなく、各メーカー抜きつ抜かれつ切磋琢磨して業界を盛り上げてくれる事を1カメラ好きとして楽しみにしております。
m4/3ユーザーとしては昨夜、拍子抜けな配信を行ったOMDSもこのくらいインパクトのある新型を出して欲しいのだけど「Z9」の登場でそのハードルが一気に上がってしまい正直不安しかありません。
この後で「おー!」と思える機種、出てくるのかなぁ…(−_−;)