かつて同時期公開で映画ファンの本命だった『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から話題を掻っ攫い「映像革命」と評され全世界でメガヒットを記録した『マトリックス』が、近年のネタ切れの煽りを受けて再び担ぎ出された最新作『マトリックス レザレクションズ』の予告映像が全世界同時公開されました。
「救世主」より「殺し屋」のイメージが定着したキアヌ・リーヴスや、「あの人は今?」なキャリー=アン・モスといったオリジナルキャストが続投する一方、ローレンス・フィッシュバーンやヒューゴ・ウィーヴィングなどが不参加となった時点で不安しかない本作。
聞けば『レボリューションズ』の続編ではなく『リローデッド』も無かった事にして1作目の続きになるらしいのですが、何を置いてもキアヌのビジュアルが「ネオ」でも「アンダーソンくん」でもなく「OFFのキアヌ」でしかなくてホント草。
たぶん狙ってやってるんだろうけど頭にアヒルを乗せたり髭面でニット帽被ったり、これ完全に中の人ですやんww
キレッキレのガン・フー無双の後では、念動力で相手を吹き飛ばしたり、銃弾を止めたり、ミサイルを受け流すアクションが酷く退屈で、あの当時革新的だった視覚効果もなんでもかんでもCGで盛りまくる昨今にあっては、これといって目新しさを感じません。
(つうか廊下で回転するシーンとか『インセプション』じゃね?)
監督は当時兄弟で今や性転換して姉妹なったウォシャウスキー家の姉の方が単独で担当するのも不安材料で、『エイリアン』や『ターミネーター』や『MIB』や『チャーリーズエンジェル』や『ゴーストバスターズ』のように新作をやって過去の栄光に泥を塗るパターンにならない事を祈るばかり。
(コケた後の責任の擦り付け合いが本当に酷いんでね…)
トム・クルーズ主演の『トップガン』と『ミッションインポッシブル』が纏めて来年に延期されるなど、最早「公開日」なんて誰1人信じちゃいないのですが現時点では12月に日本を含む全世界で公開予定です。
