通してチェックしたのは『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』『バック・アロウ』『戦闘員、派遣します!』『聖女の魔力は万能です』『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』『ゴジラS.P』『スーパーカブ』『SSSS.DYNAZENON』『ゾンビランドサガ リベンジ』『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』あたり。
今期はノリに付いて行けず気付けば観なくなった作品がとても多く、上記の中にも正視するのが辛かったタイトルがチラホラと…(苦笑)。
それにしても昨夜、特別編が放送された『ワンダーエッグ・プライオリティ』もそうだけど、原作の無いタイトルで続編への含みを持たせたまま終わらすのって流行なのかね?。
人気作の続編という事で伸るか反るかだった『ゾンビランドサガR』ですが、1期からの繋がりと2期で新たに出会った人々と紡いだ絆が奇跡を起こすクライマックスへ掛けての盛り上がりが素晴らしかった。
どちからと言えばギャグ寄りな作品ですが、予想通りハードだったゆうぎりさんの過去回や、リアルに描写された終盤の豪雨災害による被災シーンなど2期はシリアス成分が多かったのも印象的。
最後のリベンジライブから転じた復興ライブ。
演出や楽曲が見事なら、歌詞の内容もリンクしていて最の高なんだけど、物語自体は完結に至らず、山田たえの伝説たる所以は未だ明らかになってないし、幸太郎とさくらの過去も更に一歩踏み込んだとはいえ含みを持たせたまま。
ただの宮野真守(敬称略)でしかないキャラソンまで飛び出した幸太郎はああ見えて色々抱えているのは明らかだけど、吐血?したりして死者蘇生の代償とかも背負っているのだろうか?。
まぁ謎が残ったままなのはこの際良いのだけど、続編の告知もないのに最後に『インデペンデンス・デイ』な謎カットをぶっこむのは、流石に無粋だと私は思う。
個人的にそこまで期待値が高くなかった『ゴシラS.P』ですが、蓋を開けて見れば歴代シリーズにオマージュを捧げつつ知的好奇心を擽る物語に魅了されました。
ジェットジャガー推しなところからして作り手のオタクっぷりが炸裂しているのですが、「そこを出すか!!」というチョイスとタイミングで飛び出す東宝怪獣や、エピローグにぶっこむみんな大好きメカゴジラなどなど、ファンサービスが過ぎるってくらいファンサービスをしていながら、きちんとSFに仕上げたそのバランス感覚がお見事。
円城塔さんのインタビューでも『シン・ゴジラ』の影響について言及していますが、報道や自衛隊、進化するゴジラ周りの描写はそれが顕著で、満を持して「らしい姿」になった最終形態のゴジラウルティマが合唱付きのテーマ曲に乗せて東京を火の海にする第10話はあちらさんに勝るとも劣らない迫力がありました。
あまりに凄すぎて個人的にはここがピークで、巨大化したジェットジャガーvsゴジラの対決を含め終盤はやや時間不足で詰め込み過ぎな感が否めなかったけど、専門用語と引用と蘊蓄による会話劇で持たせる押井守作品的なザ・リミテッドアニメーションな作風を含めて楽しめました。