という訳で「丸の内ピカデリー」まで期間限定上映中の『ガメラ2 レギオン襲来』を観に行って来た私です。
本公開時親と観に行きましたが、よもや四半世紀経て再び映画館で鑑賞する日が来るとは思わなんだ…。
ドルビーシネマは別棟にありロビーも専用なんだけど、お世辞にも広くなく、かなり密状態でした(汗)。
入り口は特別映像が投影れていた。
サービスデイとは言え座席は8割方埋まっていてガメラ人気の高さを感じる。
(こんだけ貢いでんだからはよ新作作れ!)
ちなみに男女比は9.5:0.5と、流石のメンズ率でした(苦笑)。
早く入り過ぎて上映までの時間を持て余したので頂いた「特典しおり」の絵柄を確認する。
まさかまさかの田口トモロヲ!!!!(敬称略)
帰宅してから接写。
みんなのトラウマを引き当てるとか、これはもう一周回って持っているのではないか?。
肝心の「4K HDR」の感想ですが、お世辞抜きで新作映画かと思うくらい綺麗になっていて「ノイズ感の強かった(意図的に残した?)4K版」とは何だったのか?と思わずにはいられません。
特に暗いシーンはそれが顕著でノンクレジットながら銀幕デビューとなった大泉洋氏の演技も一時停止すればクッキリ見えるかも?。
音に関しても戦闘シーンの破壊音がパワーアップしていたり、ガメラやレギオンの鳴き声も微妙に差し替えられていて結構印象が違いました。
中でもガメラが仙台で復活した時の1回目の咆哮が無くなっていたのは違和感が半端なかった。
ちなみにYouTubeにアップされている「予告篇 4K HDR ver. 」などは赤みが強く出ていて、こういう調整なのかと思ったら少なくともスクリーン上では既存のソフトと同じ発色でした。
本編の感想は今更語るまでも無いのですが、改めて作劇の教科書に載せてもいいくらい素晴らしい構成で、この密度を100分に納めた手腕にただただ脱帽。
隕石の飛来→続発する異常→地下鉄襲撃へと至るテンポの良さは完璧だし、断片的に提示された情報がパズルのピースのように組み上がりレギオンの生態が明らかになる流れは快感すら覚える。
大通りに警察や自衛隊の車両が集合し、隊員が構内に突入するシーンの迫力も凄まじいが、地下鉄サリン事件直後によく撮れたなと思わずにはいられない。
ダイナミックなミニチュアワークで描かれる特撮シーンの数々も圧巻で「樋口撃ち」など名シーンを挙げればきりがないのですが、地味に札幌でガメラが倒した草体の根でジープが横転する場面とか好きですね。
霞目で穂波さんの足元からカメラがスイングして滑走路を向くと巨大レギオンが現れたり、浅黄が覗き込むヘリの窓にガメラの姿がきちんと映り込んでいるなど、実写パートとのマッチングも凄いの一言。
前作からCG技術も格段に進歩していますが、地下鉄のセットを縦に組む事でカメラに向かって炎が迫ってくるよう演出したり、ミニチュアのビルに鏡を仕込み横で演技する役者さんの姿を映し込むなど、昔ながらのテクニックが随所に光っているのも素晴らしい。
クリストファー・ノーランいわく観客は無意識下で実写とCGの違いを判別しているとの事ですが、CGで作られたビルの崩壊シーンより、チープでも実存するミニチュアを破壊した方が私も魅力的に感じます。
仙台消滅シーンや戦車大隊がマイクロ波シェルで薙ぎ払われる場面は何度観ても鳥肌必至。
「平成ガメラシリーズ」の中で一番好きな作品なので数えきれないくらい観ているのですが、今回も普通に楽しめてしまった『ガメラ2』はやはり傑作だなと再確認。
さながら「ギャオスの染色体」のような「完全無欠の一対」です。
特典フィルムがトモロヲだったので鑑賞後に物販で「デザインフィルムセット」を購入。
あとはポスターくらいしか売ってなかったんだけど、どうせなら当時のパンフレットとか復刻してくれれば良かったのにね。
勢いで『閃光のハサウェイ』の特典付きムビチケも買ってしまった。
サブタイトルとか付いてないけどコレ分作ですよね?。
