という訳で日本では予想外のスマッシュヒットを記録した一方、本国アメリカでは「大コケ」のレッテルを貼られ、新作映画のネット配信に舵を切る免罪符に使われノーランが激おこなので、これが最後のワーナー・ブラザースとの仕事になるかもしれない『TENET』のBDが届いた。


せっかくなので4K Ultra HD Blu-ray同梱版にしたが安さがウリの大手ハリウッド作品かつ、値引きが掛かるAmazonですら7千円するのだから、なかなかである。
ちなみにAmazon限定2000セットのスチールブック盤は転売屋の餌食となり28.800円とかで出品されていて笑う。
スチールブック以外はこの「初回仕様」と同じなのに誰が買うんだよ…。
作品に惚れ込んだファンなら転売屋に金を落とすより、それでサントラやメイキングブックを買った方が絶対に幸せになれる。


写真左がトールケース。写真右がブックレット。
パッケージ回りは『ダンケルク』と同じフォーマットで、ブックレットに関しては今回もメイキングブックからの抜粋みたい。
4K Ultra HD Blu-rayが付いてるとは言え、あり物を流用した特典で盛って、この価格設定(『ダンケルク』の時より高い)はどうなのだろう?。
トールケースの中はこんな感じで本編4K Ultra HD Blu-ray。
メイキングはハリウッド映画では珍しく1時間越えの大ボリューム。
『ダンケルク』も充実した内容で見応えがあったのでチェックするのが楽しみです。
一先ず劇場公開時には無かった日本語吹き替えで本編を再鑑賞。
言葉遊びなんかを含めセリフがすんなり入ってくるので、作品の理解がより深まること請け合い。
そして本作のMVPであるニールが櫻井孝宏さんの声になると当社比120%で全部知ってる感が強くなるww
逆行の説明をするシーンとか、もうどこの槙島聖護orジョン・ポールだよと(苦笑)。
劇場公開時は「IMAXレーザー/GTテクノロジー」の前列で観たので、伏線の確認以上に「画面の端々でこんな事やってたのか〜」と新鮮な気持ちで楽しむ事ができました。
「どうやって撮ったの?」と度肝を抜かれたカットもBDなら好きなタイミングで「逆行」できて、名もなき男vs名もなき男のファイトシーンとか、スタルクス12での大規模戦闘とか、観返せば観返すほど、こんなの逆再生で撮ろうと思ったノーランの正気を疑います(汗)。
あと最後にキャットがセイターを撃ち殺し、海に突き落とした挙句、脚を縛ってボートで牽引するシーンは何度観ても笑いそうになるんだけど、ここって絶対シリアスなギャグシーンだよね?。
『ダンケルク』ではイケオジ軍人を演じていたケネス・ブラナーの世界を道連れにする短気なDV夫のクズっぷりも相まって作中一番スカッとするシーンでした。