いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『攻殻機動隊 SAC_2045』がまさかの分割2クール?だった件。

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なんやかんや言いながら一気に観てしまった『攻殻機動隊 SAC_2045』。
インタビューを読むと美少女化した少佐にも、手描きからCGに移行した理由にも、きちんと意味があって、観ると紛うことなき「攻殻S.A.C.」なんだけど、途中から嫌な予感はしていたが今回配信された分では物語が完結せず、しかも切りが良いとは言えないところで終わってしまい生殺し感が半端ない!。
「シーズン2制作決定」も何も、そもそも分割2クール?というオチじゃないですか!。

今作は2045年に起こると言われているAIなどの機械が人の知能を越える「シンギュラリティ」を題材に、ある日を境に普通の人間が既存の社会に対し攻撃を仕掛ける「ポスト・ヒューマン」へと変質する事象を軸に物語が展開。

彼らと対峙しその脅威的な能力をまざまざと見せつけられる1話~6話までは謎とアクション満載でグイグイ引き込まれるんだけど、そこから先は笑い男事件」の時の構成をなぞる様にサイドエピソードを挟みながら外堀を埋めていく話にトーンダウンし、アクションも少なければフラストレーションの溜まる題材が続きどうにもスッキリしない。

それでも第7話の「はじめての銀行強盗」は1話完結かつスカッとする内容でぶっちゃけ新作の中で一番好きだし、第10話の「炎上に到る理由」は昨今SNS上で行われる正義を振り翳した集団リンチを皮肉った内容で思わずニヤリ。

新メンバーと聞いてい津田健次郎さん演じるスタンダード改め「オモシロ」は早々に離脱してしまいガッカリだったけど、替わって合流したバトーLOVEな新米プリンはこれまでに無いタイプのキャラクターでかなり新鮮。
同じくバトーさんLOVE勢なタチコマタチコマ「なでなでしてくれる~?」とねだったり可愛すぎて家にもこんな多客戦車欲しいんじゃぁ^~。CGで表現する都合上低く設定された頭身から来るビジュアルの可愛らしさとは裏腹に、対物ライフルや素手による人体破壊描写だったり、『ペルソナ5』の鴨志田よろしく女生徒に手を出して自殺に追い込むクズ教師や、閉鎖的な集落で行われる村八分といったエグイ要素が思いのほか増え、なまじモーションキャプチャーで人間味が増した分、辛く感じる部分も多くなったような気がする。

1stシーズンラストの12話ではシリーズ通して幾度となく深みに首を突っ込んでピンチに陥ってきたトグサくんがまたしても深追いした結果、帰らぬ人(意味深)となり困惑するバトーを他所に「バイバーイ」「いってらっしゃーい!」と明るく見送るタチコマのシュールな絵面のまま終了しポカーン。

コロナ騒動の所為かは分かりませんが2ndシーズンに関する予告的なものも無かったし、こんな気持ちのまま待たされるのなら完結するまで観ずに保留しておいた方が良かったかもなぁ…(;一_一)