いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年) -★☆☆☆☆-

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シリーズに途中参加したドウェイン・ジョンソンがオリジナルキャストのヴィン・ディーゼルにケンカを売って、同じく途中参加のジェイソン・ステイサムと造反して作った「なんちゃってスピンオフ」という印象が定着してしまった「スーパーコンボ」改め「ホブス&ショウ(withデップー)」を鑑賞。

大本のシリーズからして「日本車を改造した若者たちのストリートレース」という設定が変質し単なるブロックバスター映画になってしまったが、本作は地球環境を守るため人類粛清を目論む秘密結社が差し向けたターミネータートランスフォーマーなバイクにまたがり襲ってくるという、ぶっ飛びっぷりに開いた口が塞がらない。

新キャラの黒いスーパーマンイドリス・エルバや、凄腕エージェントのヴァネッサ・カービーなど演者はやたらと豪華だし、『アトミック・ブロンド』『デッドプール2』に続いて監督のお気に入りエディ・マーサンが友情出演しているのにも笑ったが、ネタバレ上等な予告映像以上の事が起きないお約束とご都合主義に塗れたストーリーは酷く凡庸で意外性に欠けている。

監督の得意分野である肉弾戦は終始キレッキレで見応え抜群なのに、肝心のカーアクションはリアリティゼロのCGアニメに成り下がるうえ、カメオ出演したデップーの中の人の自己主張の激しさが更にコレジャナイ感に拍車を掛けていた。

本編要素は「ニトロ」程度だし、これで「ワイルド・スピード」を名乗るくらいなら、素直にオリジナル作品を作れば良かったのに…と思わずにはいられなかった。
(このメンツなら普通にヒットするでしょ?)