『IT』や『ドクター・スリープ』など未だに映画化が後を絶たない作家スティーヴン・キングのファンタジー小説をイドリス・エルバvsマシュー・マコノヒーで実写化した『ダークタワー』を鑑賞。
原作はキングのライフワークと言われるほどの長編なのだそうだが、映画は95分のダイジェスト展開でかなり淡白な仕上がりになっている。
登場人物のバックボーンなどもザックリとしか語られず、キング作品特有の深みは全くと言っていいほど感じないのだが、むしろそれが潔く、変に詰め込んで説明過多になるより私はずっと良かったと思う。
テンプレな少年とガンスリンガーの関係性も嫌いじゃないし、「俺のリロードはレボリューションだ!」と言わんばかりの銃捌きはマネしたくなること請け合い。
クライマックスの一騎討ちが恐ろしく地味でマシュー・マコノヒーの片手間感は正直酷いのだが、回転式拳銃がめちゃくちゃ格好良く描かれていたので、それで差し引きゼロです(笑)。