フランスから中継された「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」をネットで観た、テレビシリーズ本放送第1話からリアルタイムでエヴァを追い続けている私です。
いやホントこれはもうヤバいしか言葉が出ないくらいヤバくてヤバかった!!(語彙力崩壊)。
フランスのジャパンエキスポ発の世界配信も納得のまさかのパリ中心部でヴィレとネルフが激突!!。
マリの鼻歌から始まる流れは『ヱヴァ:Q』の「US作戦」を踏襲していますが、この地での戦いは庵野さん的には『ふしぎの海のナディア』のリベンジか?。
前作のネーメズィスシリーズのようなネルフが条約を破りエヴァを軍事転用したドローンのような使徒モドキの「44A」や、ポジトロンライフルを自立歩行型に魔改造した「4444C」と電源ユニットに足を付けた「44B」などが登場し、もはや何でも有り状態。
ホント内蔵電源とかアンビリカルケーブルとは何だったのか…(汗)。
前作でAAAヴンダーが披露した僚艦を吊り上げる特殊能力?を応用し戦艦にヤシマ作戦で使った盾を括り付けて防御に用いるユニコーンガンダムのシールドファンネルオマージュにも笑ったが、マリはこの能力をそのまんま特撮用語の「操演」と呼称してて、やっぱあのピアノ線は狙ってやってたのね。
全編に渡り特報でぐるぐる回っていた「エヴァ8号機β 臨時戦闘形態」が大活躍でしたが、『ヱヴァ:Q』の「がってんでい!!」や「よろぴく～」からの「べらぼうめぇ!!」「おとといきやがれぇ!!!!」「あじゃぱー」と、マリは令和になっても相変わらずで安心します(笑)。
冷却せずに撃ち続け砲身が溶け落ちる細かな演出もさることながら、ヤシマ作戦とは立場が入れ替わっている構図も面白いし、ロンギヌスの槍のコピーを装備した44Aを「おちゃのこさいさい」で撃破するのは『旧劇場版』の量産機戦に対する意趣返しかな?。
作戦の性質上ヴィレの面々も今回パイロットスーツを着用していましたが、リツコさんのアレは流石にキツイっすわ～(苦笑)。
風になびく白衣がなんだかアメコミヒーローのようで只者ではない感が半端ないww。
一方、姉御肌になったマヤは前作ではカメオ出演程度でしたが今回はきっちり見せ場もあって、狼狽えたり嘔吐してるだけの旧世紀版との違いを見せつけてくれました!。
たぶん新劇場版で一番成長したのって彼女なんじゃないかな?。
ビデオレターで庵野さんが「(ナディアの時と違って)今回はちゃんとパリを描けた」と言ってましたが、その結果が折れたエッフェル塔を武器にATフィールドを貫くという荒技で笑わずにはいられない。
今回の「パリかちこみ作戦」の目的はユーロネルフの施設を復元しエヴァの改修・強化パーツを含めた物資補給だったようですが、凱旋門を中心にパリの街が第三新東京市ばりに変形するシーンで『サクラ大戦3』を思い出したのは私だけではないはず。
どういう原理か分かりませんがサードインパクトの影響で赤く荒廃した世界を元に戻す術もあるようなので、最終的にこれを世界規模で行えばハッピーエンドも夢じゃないのかな?。
最後にバスターマシンパイロットみたく腕を組んだマリがつぶやく「どこに居ても必ず迎えに行くから、待ってなよワンコ(シンジ)くん」というセリフはどこかカヲルくんチックで気になったのですが、当のシンジ、レイ、アスカ、の姿は一切映らないままアバンは終了。
一見すると完成版とも思える仕上がりでしたが「0706版」と銘打っているだけに、ここから本公開まで手が加えられ続けるのでしょうね。
(一部、過去作から流用したカットがあったのでそこも新規の物に差し替えられるかも?)
期待された公開日程の発表こそありませんでしたが、公式ページのキービジュアルはエッフェル塔をあしらったものに更新。
登壇した緒方恵美さんが庵野さんから「シンジならこの結末と、この結末どちらを選ぶ?」と質問されたという裏話(厳密にはラストに向けたある場面のやり取りの事だった模様)や「今回は本当に終わる」と念押ししたところを見ると本当に終わりそうな『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は西暦2020年公開です!!。
ところでシネマトゥデイやオリコンがイベントで上映された映像をアップロード↑してるんだけど、これが許されるなら特報みたく公式で配信してくれませんかね?。
