いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『モンタナの目撃者』(2021年) -★☆☆☆☆- (ネタバレ含む)

米国の抱える問題を鋭く抉ってきた社会派テイラー・シェリダンアンジェリーナ・ジョリーとタッグを組んだ『モンタナの目撃者』がネトフリに来たので鑑賞。

とある不正の証拠を掴んだ会計士の父親が口封じで殺され自らも命を狙われることになった少年が、逃亡先でアンジェリーナ・ジョリー演じるトラウマ持ちの森林火災専門の消防員と出会い協力してサイバイブするという、あらすじからしてもう既視感しかないこの作品。

口封じで証人宅を派手に爆破したかと思えば、無関係な一般人や保安官をバカスカ撃ち殺し、終いには山に火をつけて大火事を起こすなど、証拠を隠滅するどころかどんどん大ごとにしていくギャング映画かぶれな掃除屋の仕事っぷりからしてもう無茶苦茶。

そんな殺しのプロや主演のアンジェリーナ・ジョリーより戦闘力が高いのが身重の妊婦というのも本作の謎ポイントで、この妊婦サーチ&デストロイな掃除屋を出し抜き逃げ果せたのに通報もせず、何故か猟銃を装備し馬にまたがり悪人狩りを始めるもんだからモンタナ州ってのはこんなおっかないところなのだろうか?。

さんざん匂わせた「不正会計」にしてもどういった内容で、どのような組織が関わっていたのかも最後まで明かされず更にビックリ。
そもそも父親はマスコミを集めて告発しようとしていたけど、それネットを使って報道機関に証拠をリークするとかじゃダメだったの?。

心に傷を負った2人が生き残る為に協力し友情を育むバディムービーとしては手堅い作りなのだけど、前記のような「何故?」という要素が多過ぎて私は見るに堪えなかった。
脚本で参加した『ウィズアウト・リモース』といい、テイラー・シェリダンもいよいよネタ切れですかねぇ…。

関連作品

今日の一枚「※月です」(2022.05.18) [天体]

[OM SYSTEM OM-1+M.ZD 40-150mm F2.8 PRO:絞り優先オート]

5月病じゃないがOM-1入手+桜撮りまくり月間による燃え尽き症候群で写欲減退中の私です。
まぁ花の季節が終わったってのと、ここ最近ビミョーな天気が続いたってのもあるんだけど、そろそろアジサイのターンが来るので久し振りに鎌倉とか行きたいね。

さてOMDSもPanasonicもフラッグシップボディを出して今後しばらくはまた充電期間かと思ったら、いきなり「LEICA DG SUMMILUX 9 mm/F1.7 ASPH.」が発表されました。

私は「8mm F1.8 Fisheye PRO」を所有していて、フィッシュアイ補正でこの焦点域はカバーできるので手を出しませんが、小型軽量、それでいて防塵防滴、換算18mmの超広角だけどフィルター取り付け可、ライカ銘だけど実売5万ちょいと、いいところをついてきましたね。

物語の復習を兼ねて『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』を観る。

全世界独占配信などと大々的に宣伝しておきながら中途半端なところで終わった『攻殻機動隊 SAC_2045』の続きが近々ようやく配信されるので、繰り返し観る気にもなれず軽く忘却した1stシーズンを思い出す為に総集編映画『持続可能戦争』を観る。

内容は「ポスト・ヒューマン」絡みのエピソードを抽出し纏めただけなので物語自体に変化はなし。
ただ厄介ごとに首を突っ込むことに定評のあるトグサくんが「どこ行くねーん!」して終わった配信版と違い、ラストでその少し先と2ndシーズンのダイジェスト映像が流れるオマケはありました。

昨今流行の胡散臭い「SDGs」なんかより先に「サスティナブル」というワードを聞いたのが本作だったりと相変わらず先見の明はあるのだけど、やはりこのCG表現というのは多くのファンが望んでいたところだったのかという疑問は残る。

事実、本作と同じスタッフによって制作中の『ブレードランナー:ブラック・ロータス』(動画↑)のコメント欄にも、渡辺信一郎監督の『ブレードランナー ブラックアウト 2022』(動画↓)のスタイルで観たかったという声が散見し「日本アニメ」に求めるのはやはり後者なのではないだろうか?。

CG表現そのものを否定する気はないが、神山健治&荒牧伸志監督作品は『ULTRAMAN』からこっちビジュアルの進歩が感じられず、その間に海外の会社が作った『Arcane アーケイン』(動画↓)なんかの方がよっぽどエポックメイキングで凄いと感じる。

ハリウッドにも多大な影響を与えてきた『攻殻機動隊』というコンテンツで世界を驚かす事が出来なくなっては「日本アニメもオワコン」と言われても仕方がないし、そうじゃなくてもこのシリーズは直近の『ARISE』で失敗している訳だから、2ndシーズンではなんとか持ち直して欲しいものだ…(;一_一)

P.S.
この記事を書くにあたっていろいろ調べて「SACシリーズ」で長年、荒巻大輔役を演じてきた阪脩さんが降板し、後任が中博史さんになる事を知りました。
ご高齢なので仕方がないのですが、こんな中途半端なところでオリジナルメンバーが離脱してしまう事が残念でなりません…。

『ドント・ブリーズ2』(2021年) -★☆☆☆☆-

先頃最新映像が公開された『アバター』の続編にもカムバックするらしい、みんな大好き大佐ことスティーヴン・ラングが最凶の盲目老人を演じスマッシュヒットを記録した『ドント・ブリーズ』(2016年)の続編を鑑賞。

前作はアイデアに満ちた野心的なスリラーで盲目を生かした演出を含め一級品でしたが、続編を作る必要性を感じたか?と問われればそんな事は1ミリも無いのに、儲かるならスタッフを挿げ替えてでも強引に制作するのが商業主義に塗れた今の映画業界である。

事実この続編、物語の半分以上の時間を費やし自分の娘を轢き殺した女を拉致監禁して子供を産ませてトントンにしようとしたイカレ爺さんをヒーローに仕立て上げる為の免罪符作りに勤しむのだから意味が分からない。

前作であんなに不敵で無敵だった「盲目の老人」は軍人崩れのゴロツキどもにボコボコにされ、ムツゴロウさん顔負けの動物愛を見せたかと思えば、知人女性の死に涙を流すなど、事あるごとに露骨な人間アピールをしてキャラ崩壊も甚だしい。

昨今の『ランボーシリーズ』よろしく死んで当然の人間のクズを敵として宛がい、『ジョン・ウィック』の展開を丸パクリし、悪党どもを血生臭くぶっ殺すことに勤しむ、オリジナリティのカケラも『ドント・ブリーズ』の続編である必然性も一切感じない、平々凡々なバイオレンス映画でした。

『シン・仮面ライダー』特報映像公開。

『シン・ウルトラマン』公開初日。
ざわついていた場内が一瞬にして静まり返った『シン・仮面ライダー』の特報が同日中にYouTubeにアップされたのですが、こんなに短い映像なのに圧倒的なまでの「庵野秀明感!!」でホント堪りません。

サムネイルにもなっている線路の先で本郷猛と緑川ルリ子が歩み寄る望遠カットだけでもう最の高なんだけど、これを観ると『シン・ウルトラマン』はそれっぽいカメラワークで纏められていたけどやっぱ樋口真嗣監督作品なんだなぁ~と実感させられる。

これらのアングルの源流は実相寺昭雄さんにあるんだけど、庵野さんは『シン・ゴジラ』の時にもカメラの角度をミリ単位で調整していたというし、やっぱり拘りが強いんでしょうね。

特報に併せて塚本晋也さん、手塚とおるさん、松尾スズキさんら追加キャストも発表されましたが、個人的に音楽が岩崎琢さんという点に何より衝撃を受けました。
庵野作品の音楽と言えば鷺巣詩郎さんで今回も間違いなくそうなると思っていたので、どういう風の吹き回しだろうか?。

公開日は昨今の情勢を考慮した上で発表されたので延期はないと思いますが、一年後の封切が今から楽しみです。

ブレーキシューの交換とリムの研摩をしたがホイールが限界かもしれない話。

あんま天気がパッとせず写欲も上がらなかったのでOCR3のメンテをする土曜日。
昨日雨の中20キロくらい走ったので洗車+ブレーキ周りの手直しをする。

古いブレーキシューを取り外し取り換え前に洗浄。
雨の中走ると真っ黒になるし制動力皆無なリムブレーキからいい加減卒業したいけど、ディスクブレーキ化したくても対応フレームじゃないからどうしようもない問題。
ガラケーと同じで本体がぶっ壊れてくれれば気兼ねなく買い替えれるのに、そういうのに限って頑丈というね…。

リムも研摩したけどガッツリ摩耗していて、こっちの方が限界っぽい。

今履いてる「SHIMANO WH-RS21」は105のコンポに積み替えるタイミングで交換した奴だから既に6年以上経過使ってるけど、ホイールとフロントフォーク新調してディスクブレーキ化するくらいなら新車買った方が総合的に見てお得という現実。

日常の足として悪天候の中も乗らざるを得ないし真面目にシクロクロスグラベルロードの購入を検討しようかな…(;一_一)