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『モンタナの目撃者』(2021年) -★☆☆☆☆- (ネタバレ含む)

米国の抱える問題を鋭く抉ってきた社会派テイラー・シェリダンアンジェリーナ・ジョリーとタッグを組んだ『モンタナの目撃者』がネトフリに来たので鑑賞。

とある不正の証拠を掴んだ会計士の父親が口封じで殺され自らも命を狙われることになった少年が、逃亡先でアンジェリーナ・ジョリー演じるトラウマ持ちの森林火災専門の消防員と出会い協力してサイバイブするという、あらすじからしてもう既視感しかないこの作品。

口封じで証人宅を派手に爆破したかと思えば、無関係な一般人や保安官をバカスカ撃ち殺し、終いには山に火をつけて大火事を起こすなど、証拠を隠滅するどころかどんどん大ごとにしていくギャング映画かぶれな掃除屋の仕事っぷりからしてもう無茶苦茶。

そんな殺しのプロや主演のアンジェリーナ・ジョリーより戦闘力が高いのが身重の妊婦というのも本作の謎ポイントで、この妊婦サーチ&デストロイな掃除屋を出し抜き逃げ果せたのに通報もせず、何故か猟銃を装備し馬にまたがり悪人狩りを始めるもんだからモンタナ州ってのはこんなおっかないところなのだろうか?。

さんざん匂わせた「不正会計」にしてもどういった内容で、どのような組織が関わっていたのかも最後まで明かされず更にビックリ。
そもそも父親はマスコミを集めて告発しようとしていたけど、それネットを使って報道機関に証拠をリークするとかじゃダメだったの?。

心に傷を負った2人が生き残る為に協力し友情を育むバディムービーとしては手堅い作りなのだけど、前記のような「何故?」という要素が多過ぎて私は見るに堪えなかった。
脚本で参加した『ウィズアウト・リモース』といい、テイラー・シェリダンもいよいよネタ切れですかねぇ…。

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