大統領の警護だったり、危ない刑事だったり、潜水艦の艦長だったり、大体のことはやってきたジェラルド・バトラーが今度は飛行機の機長に扮した『ロスト・フライト』を観る。
嵐に遭遇し不時着した先はゲリラに支配させた無政府状態の島で、たまたま乗り合わせた護送中の凶悪犯と協力し乗客を脱出させるべく奮闘するというお話。
ジェラルド・バトラーが絶対に守ると宣言してくれるだけで安心感が半端ないのだが「お前だけいれば十分だろ?」なワンマンアーミー展開に陥らず、きちんと「機長」という役割を全うしてくれるのが好感触。
航空会社のスタッフもこの手の映画だと主人公の足を引っ張るのが常だが、本作は考え方が柔軟で手際よくサポートしてくれるため観ていてストレスがないのもGood。
『コン・エアー』から『ランボー/最後の戦場』を経て『フライト・オブ・フェニックス』する美味しいところ詰め合わせセットなサバイバルアクションだか、銃撃戦で対物ライフルの威力がきちんと描かれるなど地味なところもしっかり作られた良作でした。