いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

祝・北米公開記念で『ゴジラ-1.0』をおかわりしてきた話。(本編微ネタバレ含む)

という訳で本日12月1日から吹き替え鑑賞が主流の北米で原語音声・字幕付きながら1,000館以上という異例の規模で公開が始まった『ゴジラ-1.0』。
初報では『ユア・ストーリー』の前科もあって冷ややかな反応だった国内に対し、むしろ海外ファンの方が盛り上がっていたのが印象的で、てっきり海外ニキ・ネキたちは「怪獣プロレスこそゴジラ!!」と考えているのかと思いきや「初代こそが至高!!」「待望の原点回帰だ!!」と大喜びだったのは正直意外でした。

有名なレビューサイト「ロッテントマト」では2日前くらいまで批評家の支持率100%かつ、12月公開注目映画筆頭と報じられるなど、パンデミックストライキのダブルパンチで話題作が不在なこともあって真面目にトップ10入りも夢じゃない!?。

もっとも批評家が絶賛したからと必ずしもヒットする訳では無く、最近は酷評された『スーパーマリオ』が世界的にメガヒットし、逆に絶賛された『ザ・フラッシュ』が赤字になるなど、パラメータ―としては機能していないのも事実ですが、記事執筆時点では観客の支持率も98%と高評価で本作に関してはその部分の乖離は無さそうで一安心。

批評家のレビューを要約すると、戦争や核兵器がもたらす恐怖の具現化である初代ゴジラの精神性を継承し、街を破壊するVFXは驚異的で音響は迫力満点。薄っぺらい人間たちが怪獣バトルの合間にワチャワチャやるだけのモンスターバースと違い感情に訴えかける深いドラマが展開するシリーズ屈指の傑作といった感じ。

思いのほか人間ドラマが絶賛されていたのですが、海外では出演者に他作品のイメージが付いてないぶんフラットな気持ちで世界観に入り込めるのも大きいのかな?。

あと面白かったのは国内のレビューで一部の意識高い系が文句言ってた「男性しか活躍しない」「女性は添え物」みたいな的外れなポリコレは「時代劇」という事もあって向こうの人はほぼスルーでした。

山崎監督の演出手腕はスピルバーグやキャメロンの再来とまで言ってるところもあったし、神木くんの演技も絶賛されていて2人の海外進出の足掛かりになるかも?。
特に山崎監督は「夢だったゴジラができたので、次はスターウォーズ」と冗談で言ってたけどギャレス・エドワーズ監督の前例を考えると可能性はゼロじゃないと思います。

長い長い前置きでしたが、紅葉撮影でOFFにしていたので久し振りの立川のシネマツーまで遠征し鑑賞。

ゴジラ-1.0』はマリンスタジアムを貸切ってゴジラの声を録音したというくらい音響に拘っているので「極上爆音上映」でおかわり。

1回目の時に「人間ドラマは1回観ればいいかな」とか書いたけど、意外にも2回目の方が心に沁みました。
物語の中心は当然敷島なのだけど、個人的に山田裕貴くん演じる水島が戦争未経験者という立ち位置もあって感情移入し易く、最初は「戦争がもっと長引けば良かったのにww」とイキッて怒られてたのに、終盤は「俺もこの国守りたいんです!」と心からの想いを口にし、はぶられても挫けず仲間の窮地に駆け付けるなど、何気に精神的な成長という意味で裏主人公なのではないだろうか?。

1回目では拾い切れなかった点をいろいろ回収するのも面白くて、最初に大戸島で敷島を励ます整備兵が橘さんと誤認していたがよく見たら別人だった(よね?)り、やっぱ銀座の群衆の中に橋爪功さんが居たり、巨災対の「厄介者」こと谷口翔太さんが『シン・ゴジラ』に続いて本作でも対ゴジラ作戦に参加していたり、最後の浜辺ちゃんの意味深な首筋の痣を確認したりと、『シン・ゴジラ』ほどの情報密度ではないけど楽しむことが出来ました。

そして改めて観てもやっぱVFXがめちゃくちゃ凄い。
意図的かどうかは分からんが山間部でのゴジラvs震電だけは妙なミニチュアセット感があったけど(それも良い)、やっぱ海上シーン全般はマジでハリウッドの何百億も掛けた作品と遜色ない画力があって素晴らしいね。

エピローグは初見の時から黒い雨まで描写して被爆に関する言及が無かったし、余りにもご都合主義過ぎて一瞬『インセプション』みたく「実は敷島は途中で死んでいて後半は彼の希望の未来像だったのでは…」と思ったりもしたが、だったらあの「痣」の匂わせは何なんだよって話になるから、たぶん無いかな。

ソフト化されたらネタバレ有りでもっと長文で語りたい。

劇場を出て上映ラインナップ。

『青ブタ』と『パーフェクトブルー』が時代を超えて横並び。
これもしかして「青繋がりですか?」ってツッコミ待ちだったりするのだろうか?。