いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021年) -★★☆☆☆-

キル・ビル』と『ジョン・ウィック』と『キングスマン』とジョン・ウーの二丁拳銃と、日本の時代劇&任侠映画と、ニコラス・ウィンディング・レフンの色調をミックスしたような『ガンパウダー・ミルクシェイク』を観る。

クエンティン・タランティーノよろしく徹頭徹尾「ギークなオタクが撮りました!!」感ありありな好きな物欲張り詰め合わせセットで、狙いまくりなキャスティングからあざと過ぎるオマージュまで監督のマニアアピールは十分過ぎるくらい伝わってくるのだが、そこに+αの魅力を付加してくるタランティーノと比べ「寄せ集め」で終わってしまった感は否めない。

「殺し屋の母と殺し屋になった娘」の確執も「殺し屋の娘に父親を殺された少女」との因縁も「図書館のチャーリーズ・エンジェル」の存在も、如何様にも美味しくできそうな要素が悉く尻すぼみしてしまい残念至極。
アクションも「元ネタをリスペクトしている」と言えば聞こえは良いが、それ止まりで終わってしまうので目新しさはゼロ。

前記した通り「好きな物を引用して自分が撮りたい作品を作った」というより「好きな物をただただ並べ立て形にしただけ」というのが本作に対して抱いた私の印象でした。