いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ドアマン』(2020年) -☆☆☆☆☆-

その昔、低予算で制作した『VERSUS ヴァーサス』が世界的に評価され鳴り物入りで渡米し、ブレイク前のブラッドリー・クーパー(『ミッドナイト・ミート・トレイン』)やルーク・エヴァンズ(『ノー・ワン・リヴズ』)と仕事をし、時たま日本に戻って来ては微妙な作品をこしらえる北村龍平監督が今度はルビー・ローズジャン・レノを共演させた『ドアマン』がアマプラに上がってたので観る。

物語はかつて保護対象を守れず目の前で死なせてしまったトラウマ持ちの軍人が恩人から紹介されたホテルのドアマンに転職したら強盗と出くわし成り行きで成敗するというどっかで聞いた話。

こんな手垢の付いた脚本でやるのだから、それはそれは素晴らしい演技や、キレのある演出、ドアマンという職種を生かした斬新なギミックで差別化してくれるのだろうと期待したら、何の捻りも拘りも技術もない凡作で久し振りに怒りを覚えた。

とにかく登場人物が敵も味方も殺意が湧いてくるレベルのバカ揃いで、特にインテリ気取りの強盗団が所在不明のお宝を探しに来たのに、その在りかを知る人物を呆気なく殺して「どこにあるんだ!!」と途方に暮れるとか、お前らの知能指数は小学生以下か?。

アクションに関しても「本当にあの北村龍平監督作か?」ってくらい退屈でスピード感ゼロ。
主演のルビー・ローズも『ジョン・ウィック:チャプター2』ではあんなに魅力的だったのに見る影もない。

コントにすら劣る緊張感の欠片も無い主人公と強盗犯の寸劇がダラダラ見せられる苦行でしかなく2倍速視聴ですら見る価値ゼロな作品でした。