いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2023年夏に終わったアニメ語り

既に新番組が鬼のように始まってるけど入れ替わりで終わったアニメの話を少ししよう。
現実世界が胸糞なもんでアニメ観てまでストレス溜めたくないので視聴タイトルの偏りが年々顕著になっている。

そんな訳で今期は「このすばビギニング」だった『この素晴らしい世界に爆焔を!』や、ロリコンホイホイな『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』。
小清水亜美さんのポンコツ駄エルフが素晴らしかった『江戸前エルフ』(『水星の魔女』繋がりなキャスティングも草)、そして登場人物がどいつもこいつも善い奴な『スキップとローファー』などを好んで観ておりました。

この中でも『スキップとローファー』は奇をてらった珍作が続いたP.A.WORKSが久し振りに普通の青春物を作ってくれたのが本当に嬉しかったし、一昔前ならマッドハウスがやりそうな原作(絵柄や作風)を担当したのがとても意外だった。

ギスギスとは無縁な本編も良いのだが、OPアニメーションの完成度が非常に高く、サビのダンスの躍動感~美津未と聡介の表情の変化など、観ているだけで明るい気分になれるのが本当に素晴らしい。

世間的にベストOPは『推しの子』なんだろうけど個人的には甲乙つけがたい。
動画工房も最近鳴かず飛ばずだったけど、ここに来て代表作が生まれたのは更なる飛躍に期待。
(これだけ反響あれば2期は確実にありそう)

そして下馬評を覆し好評のまま幕を閉じた『水星の魔女』ももう少し語りたい。

最終回に掛けて過去のガンダムオマージュがめちゃくちゃ多くて、流石にちょっと食傷気味になったけど(苦笑)、母と娘のドラマにフォーカスしたのは新しかったし、ガンダムの力を守る為に全振りするスレッタの選択など女性主人公にした意義を確り感じることが出来ました。

何より「受け入れ」「許し」「肯定」する最終回が、多様性を認めろと言いながら一方的な価値観を押し付け排除するダブスタクソ野郎が跋扈する今の世に対して痛烈なカウンターになっていたし、登場人物が自らに課された「責任」や犯した「罪」にもがき苦しみながら、それでも逃げずに向き合いそれらを背負って生きていく姿が象徴的で力強いメッセージになっていたと思う。

近年のアナザーガンダムは一部の例外を除き4クール構成だったが、その殆どが長い割に伏線を回収し切れず中弛みしていたので、案外2クールフォーマットの方が纏まりがあって良いのかも?。

確かに描写不足な部分もあるのだけど、脳内補完できる程度の情報は提示されていたので、私は「余白」と解釈しております。