『シン・エヴァ』でもってシリーズが完結したとは言え、渋谷で大々的に展覧会が行われるなど作品人気に衰えが見えない『エヴァンゲリオン』の2年前に発売された25周年記念CD-BOXを今更購入した私です。
シリーズファンを標榜しながら旧世紀版の音楽パッケージはベスト盤を除き、ほぼ所持していなかったのは以前出た「NEON GENESIS EVANGELION S2 WORKS」の再再販に期待していたからなのですが、一向にその気配が無く、ここまで来ると出たとしても新劇場版を加えた「シン・S2 WORKS」になりそうなので、一先ず手を打っておく。
発注した直後、サブスクに追加されたというニュースが飛び込んできましたが復刻ブックレットなど付属物も充実しているので後悔はない。
摩砂雪さんが手掛けたジャケットイラストは聖痕が刻まれた初号機と表層に黒き月が出現した地球という『旧劇場版』の風景。
『新劇場版』を踏まえても未だ『旧劇場版』の終末感というか黙示録感は色褪せる事が無いし、むしろ体と心の生傷を抉り出すようなビジュアルの数々は『シン・エヴァ』より好きだったりする。
(後者は話を含め綺麗になり過ぎた感があるのよね)
パッケージ周りはこんな感じ。
ディスクトレーは本編カットをコラージュしたエヴァ密度120%。
既存のTVシリーズ3枚+旧劇場版2枚のサントラにボーナストラックを加えたこのBOX。
一部は廃盤で新品での入手は困難なので最近ファンになった人間には有難いアイテムと言える。
(まぁイマドキは配信で済ませてCDなんて買わんのかもだけど…)
言わずと知れた名BGMの数々を筆頭に、本編で1度としか使われなかったあんな曲やこんな曲。
バージョン違いの大量の「FLY ME TO THE MOON」から、死の匂い漂う『旧劇場版』のBGM群まで「旧世紀版」を総ざらい。
ただし「NEON GENESIS EVANGELION ADDITION」はこのBOXには含まれておらず、そちらに収録された「メサイア」や「第九」などの音源は入っていないので要注意。
※同じクラシック曲でも『シト新生』の予告に使われた「怒りの日」や『DEATH』パートのエンディング 「カノン」はディスク4に、「G線上のアリア」と「主よ、人の望みの喜びよ」はディスク5に入ってます。
最後にCDとは関係ないのですがシリーズ通して冬月コウゾウを演じてこられた清川元夢さんが去る8月18日に旅立たれました。
先月配信開始となったローランド・エメリッヒの『ムーンフォール』でドナルド・サザーランドの吹き替えを担当されており、復帰されたと思った矢先の訃報で本当に驚きました。
近年は『ご注文はうさぎですか?』のティッピーなどコミカルな演技で若い層にも親しまれ今後制作されるであろうテレビアニメ4期での再演も楽しみにしていただけに残念でなりません。
#ぼんぼり祭り
— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) 2022年8月7日
鎌倉#鶴岡八幡宮 での
『ぼんぼり祭り2022』
今年も#庵野秀明 による絵柄がございます。
🗓今年は8月9日までの開催です。 pic.twitter.com/ZL1VxMe6zc
鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭り」で本編に登場していない改修中の2号機の姿が公開され「空白の14年間」の映像化が実しやかに囁かれておりますが、もし実現したとしてもそこにあの声の冬月が居ないと思うと寂しくて仕方ありません。
改めて清川元夢さんのご冥福をお祈りいたします。