いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2021年) -★★☆☆☆-

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ドント・ブリーズ』と共に「音を出したら即死系映画」として人気を博した『クワイエット・プレイス』の続編がネトフリに追加されたので鑑賞。

スタッフ・キャスト共に続投した上、物語も前作ラストの直近からスタートするなど「続編」というよりは「後編」といった方がしっくりくる。
ヒットを受けて制作された割に子役が某『ハリー・ポッター』ほど成長していないのですんなり見れるし、前作で語られなかった前日譚的な要素も加わるなど要点を抑えていて楽しめる一方、登場人物の思考や行動は相変わらずで首を捻る箇所が非常に多い。

「動くなよ。絶対動くなよ!!」と釘を刺した矢先に自由行動を始めるのは最早ギャグだし、ポストアポカリプス物のお約束の人間の敵も出てくるのだがこの世界でサバイブして来たとは思えない雑魚揃いな上、そいつらの根城の目と鼻の先に生存者のコロニーがあるのも「んなアホな!」って感じ。

極め付けが「奴等」の弱点を手に入れたのに、それを放置してホームパーティーを続ける元軍人や、置いてきた家族の心配をしない娘など、優先順位が迷子すぎて私は途中から笑いながら観ていた。

キリアン・マーフィーやジャイモン・フンスーなど有名キャストが加わった分、エミリー・ブラントの影は薄れ、戦うお母さん要素も激減。
前作の「出産」や「赤ん坊」といった「音」に関するスリリングなギミックもほぼ無くなり、単調な「ジャンプスケア」で驚かせるだけの平凡なサバイバルムービーになってしまいました。

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