いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ケイト』(2021年) -★★★☆☆-

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ジャレッド・レトの『アウトサイダー』や、アリシア・ヴィキャンデルの『アースクエークバード』など、定期的に日本ネタが供給されるネトフリ映画の新作『ケイト』の配信が始まったので鑑賞。

ハリウッド大作だと未だに時代錯誤なポンコツ日本描写が目立つのに、ネトフリ案件だと不思議とその辺りが抑えられる不思議。
本作も殺し屋が「バニラ求人」のトラックに武器満載で移動したり、何故か『東京喰種トーキョーグール』のアニメ映像が高層ビルに投影されていたり、パリピデコトラみたいにゴテゴテに装飾した車に乗っていたりと、可笑しな部分はあるのだけど、きちんと日本ロケをしたようで風景はちゃんと日本だし、料亭や飲み屋街などのセットも大きな違和感がなく驚かされた。

物語は毒を盛られた余命1日の殺し屋が組織にリベンジするというイーサン・ホークの『リミット・オブ・アサシン』(2017年)の主役を女性にして舞台を日本に移しヤクザ映画をミックスしたような感じ。

主演はジョン・マクレーンの娘役とか『10クローバーフィールド・レーン』、近々では『ジェミニマン』にも出ていたメアリー・エリザベス・ウィンステッドで、日本からは國村隼さんや浅野忠信さんやMIYAVIなどが参加。
その扱いは推して知るべしだが、この映画の男連中は総じて脇役でしかなく、ウディ・ハレルソンも似たり寄ったりなので日本人だから軽んじられているという印象は受けなかった。

プロデューサーに『ジョン・ウィック』『アトミック・ブロンド』のデヴィッド・リーチが名を連ねているだけあってアクションも豊富だし、主人公がきちんと自分の罪と向き合い「ケジメ」を付ける任侠映画然としたラストなど、予想以上に真面目な作品でした。