いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ライリー・ノース 復讐の女神』 (2018年) -☆☆☆☆☆-

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疑わしきは罰しない腐った司法も、信じる者を救わないインチキ宗教もクソ食らえ!!ってな感じで、自らの手で最愛の娘と夫の無念を晴らすべくクズどもに正義の鉄槌を下す怒れる母親のリベンジアクション。

テンプレな設定を如何に味付けし魅力的に魅せるかが、このジャンルのポイントなんだけど本作はその辺り全くと言っていいくらい上手くいっていない。

元特殊部隊員とか凄腕の殺し屋といった肩書のない専業主婦が復讐鬼と化す設定は一見すると新しいが、元々戦う女性役でブレイクしたジェニファー・ガーナーがこういう役を演じても、同じピエール・モレルが監督しリーアム・ニーソンの新境地を開拓した『96時間』ほどの意外性は無い。

物語の起点で子供が殺されている上、割と陰惨な方法で復讐をしていくので爽快感も生まれず、それならそれで主人公の心情をきっちり描く骨太な復讐ドラマにしてくれれば良いのに表面をなぞるだけで実に薄っぺらい。
復讐する相手にも子供がいました。しかし特に苦悩することもなく射殺しました。だったら何でこんな設定盛り込んだのよ?って話。

アクション全般もキレが無く、展開もダラダラでスピード感ゼロ。
ソーシャルメディアの扱いや絡ませ方も前時代的で、最初から最後までこれといった見所の無い作品でした。