『96時間』でのブレイク以降、セガールやステイサムのように何をやっても大体同じになってしまったリーアム・ニーソンの『ファイナル・プラン』がアマプラに上がったので鑑賞。
痕跡を一切残さない凄腕の泥棒が、ある女性と出会った事で堅気になる決心をし盗んだ大金を返却するかわりに減刑を求め自首を申し出るも、金に目がくらんだ捜査官に横取りされた挙句、別の罪を着せられ大切な女性まで傷付けられたもんだから、ブチ切れてボコボコにするマンネリズム。
そもそもこの作品、主人公は昔悪い奴に身内が騙されて酷い目に遭ったにも拘わらず初めて会った捜査官の事を全面的に信用して大金が入ったガレージの鍵を渡す導入部からして脚本が可笑しい。
指名手配されてるのに大声で痴話喧嘩するわ、悪徳捜査官も内情をベラベラ喋るわ、意識不明で病院に担ぎ込まれたのに次の瞬間にはケロッと回復してるわ、家を爆破された直後に間違いなく細工されている自分の車に何の躊躇いもなく乗り込むわ、腑に落ちないシーンの満漢全席。
ロバート・パトリックやジェフリー・ドノヴァン、ジェイ・コートニーなど名の知れた俳優が多数出演しているもののアクションのスケールや話のオチを含め実にテレビ映画的な作品でした。