別段原作ファンという訳でもなく、シリーズを追ってもいなかったけど、ネトフリでふらっと観たら完成度が高くて唸らされた『GANTZ:O』。
原作が一番盛り上がっていた「大阪編」を下敷きに、桑原和男などヤバいキャラを削るなど改変を施しつつ、一本の独立した作品として上手いこと再構成していて好印象。
スタッフ&キャストはテレビアニメ版から入れ替わっており映像表現もフルCGにバージョンアップ。
原作がそうであるようにCGとの親和性は高く、制作年度は2016年だがそのクオリティは今観ても群を抜いている。
実景と見紛う背景の中で縦横無尽に繰り広げられるアクション。
特に『パシフィック・リム』のイェーガーばりの重量感が凄まじいガンツロボの活躍などエンタメ的な部分は盛りに盛られ見応え十分。
一見さんが引かないようエロとグロは抑え気味になっているが、そうした部分を差し引いてもバランス感が秀逸で、このスタンスで1から再映像化して欲しいと思えるくらい面白かった。