ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキー、アーロン・ポール、ノーマン・リーダス、ガル・ガドット、ウディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレット、文字通りのオールスターキャスト大集結のクライムアクション『トリプル9 裏切りのコード』を観る。
キャストだけなら傑作の予感しかしないが、得てしてこういうタイトルは続編物以上に駄作率が高く本作もご多分に漏れず残念な仕上がりだった。
ロシアンマフィアに体よく使われる汚職警官の強盗チームが警察官が撃たれた際に出される「999」を利用して最後のヤマを達成しようとする映画。
そもそもこの作品、この強盗たちにスポットを当てたいのか、彼らを追う警官側を描きたいのかサッパリ分からない。
『トレーニング・デイ』や『フェイク・シティ』のように善と悪の狭間で善良な警官の倫理観が試されるでも、『HEAT』や近作の『アウトロー』のように警官vs強盗のプロ同士の激突を描くわけでなく、ちゃちな裏切りと浅い人間ドラマ、そしてオマケ程度の銃撃戦があるだけで、実力派揃いの役者陣もステレオなキャラクターばっか宛がわれ宝の持ち腐れもいいところ。
あまりにも博打的な強盗計画の見どころの無さもウンザリだが、オチも「なんでお前がここで出てくんの?」って感じで、最後まで見せ場がない髭を生やすと兄貴ソックリなケイシー・アフレック同様観てるこっちも「ポカーン」でした。
真面目な話、登場人物半分要らんだろ…(;一_一)