いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『翔んで埼玉』(2019年) -★★★☆☆-

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スタッフもキャストも全く繋がらない別の実写化作品の謎プロモーションで先日地上波初放送された『翔んで埼玉』を録画鑑賞。

話題に事欠かない「ご当地あるある」をネタにした"笑"撃の一作ですが、メガホンをとったのが顔面力の強い日本人にローマ人を演じさせるという国によってはポリコレで叩かれそうな手法で大成功を収めた『テルマエ・ロマエ』の武内英樹監督という事で、流石と言うかなんというか、この方はこういうタイプの作品をやるのが本当に上手いなと感心させられました。

とにかくGACKTさんと二階堂ふみ嬢の配役がドンピシャで『テルマエ・ロマエ』同様、性別とか年齢とか関係なしにイメージに合わせて来る抜群のセンスは他の実写化作品も見習うべき部分ではないだろうか?。

コントみたいなネタを超豪華キャストが大真面目に演じるギャップが笑いを誘い、ともすればヘイトになりかねない県民弄りをギリギリのラインでギャグにするバランス感覚など、原作の力もあるのだろうが見事という他ない。

芸能人格付けチェックを思わせる空気テイスティングや、原作には無いらしいGACKTさんと伊勢谷友介さんのくんずほぐれつな愛撫&キスシーンなど、昨今のトレンド?もそれとなく盛り込む采配もお見事。

郷土愛や近県に対する愛憎。
出身地による偏見や文化侵略といった要素はともすれば国同士の問題を風刺しているようで実は結構深いメッセージが隠されていたりするのだが、兎にも角にも「やるからには徹底的にやる!!」という実写化の教示を再び示した武内監督に拍手。