いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021年) -★☆☆☆☆-

ハズブロ社の玩具シリーズ「G.I.ジョー」三度目の実写化作品にして、外国人が大好きな忍者をモチーフにした人気キャラクター「スネークアイズ」誕生秘話を描く話題作ながら本国では大コケし、大々的にロケを行った日本国内でも全く振るわなかった『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』がネトフリ入りしたので鑑賞。

原作がそうであるとは言えトンチキ極まりない日本描写は最早ギャグの領域で、時代設定は現代でハイテク機器もバリバリ登場するのに忍者が忍者の格好で夜な夜な城の周りで修行に明け暮れているのだから笑う他ない。
師範代が揃いも揃って外国人という意識高い系にアピールした多様性溢れる的外れなキャスティングや、突然B級映画感溢れる巨大アナコンダが登場するファンタジー要素など、妙に既視感があると思ったら同じく日本ネタで大爆死したキアヌの黒歴史『47RONIN』に通じる「コレジャナイ感」。

実写版『るろうに剣心』で国内外にその名をとどろかせた谷垣健治さんが指揮したアクションシーンも部分的には良いのだが全体としては印象に残らず、尻すぼみで寸劇度が増すカタルシスの欠片も無いクライマックスを含めヒットしなかったのも納得の珍作でした。