かつてジャッキー・チェン主演のコレジャナイ実写版もあった『シティハンター』が、まさかのフランスで再実写化。
物語の舞台から登場人物までおフランス仕様になっているのだが、キャラクターのビジュアルや小道具、「もっこり」から「例のカラス」まで、「そこまでやるか!」という再現度で作り手の原作愛が伝わる一方、「人を魅了する香水」という一昔前のギャグアニメ的なアイテムをフックに展開するドタバタ劇はシリアス成分が薄く、スイーパーとしての冴羽獠のカッコイイアクションを期待するとやや物足りなさを感じるかも?。
「コンプラなんてクソ食らえ!!」ってなくらい詰め込まれた、お下劣な下ネタも流石に過剰で胃もたれするし、人死にゼロで行くのかと思えば唐突なグロや酷い扱いを受けるモブが居たりして、この辺りのセンスはお国柄なのかな?。
序盤は完璧。
中盤は下ネタで脱線。
終盤はもうちょいシリアスにアクションをやって欲しかったというのが正直な感想だけど、国内外含めこれまで作られた実写化作品の中で上位に入る完成度である事は間違いありません。
ちなみにオリジナルキャストが参加している日本語吹き替え版も「らんま1/2ビール」だとか「デコひろし」など負けず劣らず悪ふざけしまくっていて、最後は確り「Get Wild」で締めるなど秀逸でした。