いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『PSYCHO-PASS 3』「1. ライラプスの召命」

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今夜の地上波放送を前に『PSYCHO-PASS 3』がAmazon prime videoで先行配信されたのでフライング鑑賞。

単独劇場版、劇場三部作を経たテレビシリーズ第三弾はシビュラシステムと鎖国政策によって世界で唯一「平和」を享受していた日本が開国し移民を受け入れ始めたというのが作劇上の大きな変更点。
それによる社会の変化や半数以上が新キャラに取って代わっているので正直スピンオフ作品と言った方がしっくりくるかもしれない。

ビジュアルイメージにしても、これまで以上にProduction I.G色が強まり、OPは「攻殻立ち」で知られる『S.A.C.2nd GIG』のOPを手掛けた西尾鉄也さんのセンスが炸裂し、田中敦子さんや大塚明夫さんといった電脳戦に強そうなCV陣も新たに参戦。
移民問題や組織犯罪といった題材を含め、正直かなり『攻殻S.A.C.』ぽいですねこれは。

対象の精神をトレースしその人物に成り切る特殊能力を持った「慎導灼」と、冷静沈着で格闘術などにも長けた「炯・ミハイル・イグナトフ」の新主人公2人に関しては犯罪に走った弱者に手を差し伸べたり、ルールを逸脱して被害者の無念を晴らそうと奮闘するなど、なんか普通に刑事をしていてビックリ。
課長になっても口うるさい霜月の目を盗んで捜査を行い、それがバレたら口八丁手八丁で上手いこと丸め込んだりと、これまでの監視官と違いシステムに隷属・支配されてる感がゼロで実に人間臭い。

1話はそんな新キャラクターの紹介、そして事件の裏に隠された陰謀と、裏で糸を引く勢力の存在をチラ見せして終了。
恒例のドミネーターによる人肉ミンチも無く、良くも悪くも普通に近未来の刑事ものになってしまったなぁ~というのが率直な感想。

しかし常守が投獄されてるような描写や、その件で含みを持たせたセリフなど、彼女の身に一体何が起こったのだろうか?。
今回は各話1時間×全8話構成らしいけど敵味方含め新キャラが相当増えてるし、このペースで余すところなく描き切れるのかなぁ…。