という訳でTV放送が中途半端なところで終わった『psycho-pass3』の続きがアマプラで配信されたので鑑賞。
後半の作画のヘタレっぷりとグッダグダな脚本で内容を半分以上忘却していて「そういやそんな話だったなぁ～」と思い出しながら観たのですが、『ダイ・ハード』な高層ビル占拠事件を2時間やって出した落とし所がコレかよ?ってのが率直な感想。
今回もクオリティが全体的に低いし、こんだけやって人員がちょろっと入れ替わっただけでシリーズの命題も新キャラのバックボーンもほぼ回収しないままってホントどうなのよ?。
そもそも常守や狡噛といった主要メンバーが蚊帳の外なスピンオフ作品にナンバリングを付けたのが問題で、槙島や鹿矛囲があれだけ苦労して挑んだシビュラが今更、犯罪を犯していると認識しないよう小細工すれば色相が濁らないとかガバガバ過ぎて納得いかん!。
これまで目立たなかった志恩さんの能力も盛られまくった結果チーター化し、ガラクタから直したドローンで無双する描写なんかはアホ臭くて開いた口が塞がらない。
改めてTVの時の教団の調査とかコレにやらせれば良かっただろ?って話だし、こんだけ出来るなら縢くんの死の真相やシビュラの正体とかも調べが付くのではないか?。
というかね。
私はファンの方々に聞きたいんだけど1stシリーズのラストからこういう展開想像していましたか?。
だって狡噛が槙島を射殺する件とか、どう考えても『攻殻機動隊』の少佐と人形使いや、『虐殺器官』のクラヴィスとジョン・ポールみたいな感じだったじゃないですか?。
私は狡噛が「シビュラ」というシステムを破壊する最強の敵として日本に舞い戻り、その番人となった常守がシビュラと狡噛どちらを守るか苦悩しながら正義の意味に答えを出す完結編への布石だと確信していたので、よく分からない方向に行ってしまい本当にガッカリしております。
厳密に言えば今回もシビュラの変化とか続編への伏線らしき描写があったのですが、こんな調子で続けられてもギャランティで揉めて演者が降板し迷走し没落していく海外ドラマのような未来しか見えません。
やっぱこの作品は虚淵玄さんが居ないとダメだなぁ…。
