いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

コトヤマ 「よふかしのうた (19)」(小学館)

本誌連載では最終回を迎えた『よふかしのうた』だが当方、単行本勢なのでネタバレをシャットアウトしラストスパートの19巻を読む。

再び学校に通いはじめ同級生と「昼」に過ごす時間が増えたコウと、「夜」に生きる吸血鬼のナズナのすれ違い。
距離感が狂い、余所余所しくなり、互いの感情の行方を廻って

吸血衝動に駆られるナズナだが、キクとマヒルの一件でコウの血を吸えなくなり、コウはその事で疎外感を抱く、想い合っているのに交わらない、もどかしさ。

なにこれめっちゃ恋愛マンガじゃん!!。

コウはナズナと生きる道を選び「学校に行かない」という決断をアキラに告げるが、ここでアキラのコウへの感情が「弟の世話を焼く姉」のそれだったという落としどころに持っていったのは上手いなぁ~と思った。
(だからアキラは負けヒロインじゃないよ!)

この地を去る アザミ、ススキ、ハルカ、そしてアンコたちを見送る盛大なお別れ会。
別れの季節のほろ苦さを漂わせながら、物語は最終20巻へと続く…。

既刊