本誌連載では最終回を迎えた『よふかしのうた』だが当方、単行本勢なのでネタバレをシャットアウトしラストスパートの19巻を読む。
再び学校に通いはじめ同級生と「昼」に過ごす時間が増えたコウと、「夜」に生きる吸血鬼のナズナのすれ違い。
距離感が狂い、余所余所しくなり、互いの感情の行方を廻って
吸血衝動に駆られるナズナだが、キクとマヒルの一件でコウの血を吸えなくなり、コウはその事で疎外感を抱く、想い合っているのに交わらない、もどかしさ。
なにこれめっちゃ恋愛マンガじゃん!!。
コウはナズナと生きる道を選び「学校に行かない」という決断をアキラに告げるが、ここでアキラのコウへの感情が「弟の世話を焼く姉」のそれだったという落としどころに持っていったのは上手いなぁ~と思った。
(だからアキラは負けヒロインじゃないよ!)
この地を去る アザミ、ススキ、ハルカ、そしてアンコたちを見送る盛大なお別れ会。
別れの季節のほろ苦さを漂わせながら、物語は最終20巻へと続く…。
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