いまここにあるもの

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『プロジェクトX-トラクション』(2023年) -☆☆☆☆☆-

Wikipediaによると2018年には撮影が終了していたもののパンデミックで劇場公開できなくなり、中国資本で制作されたのにダブル主演のジョン・シナが他所で「台湾」を「国」と発言した結果、塩漬けされネトフリ行きとなった『プロジェクトX-トラクション』を観る。

邦題から分かる通り主演はジャッキー・チェン。共演は前記のジョン・シナ
監督は本物のシールズ隊員を起用した『ネイビーシールズ(原題:Act of Valor)』でミリオタに知られるスコット・ウォーだが、リアリティを重視したあちらさんと違い本作は終始グリーンバックで合成したのが丸出しなチープな映像で観るに堪えない。

イラクの製油所から救出した民間人を守る為、主人公たちがテロリスト相手に奮闘するという話なのだが、単に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のパロディをやりたかっただけで大して盛り上がらないし意味もない序盤のシークエンスからしてグッダグダ。

シリアス風の出だしでジャッキーも最初はクールな隊長キャラを装っていたのに、気付けば何時ものコミカルキャラ&アクションで、だったら最初から気取らず『ラッシュアワー』路線にすれば良かったろ?。

まるっきしコントなはりぼてセットに、安っぽいCGで迫力ゼロなカーチェイス
アクションも焼き増し感しかなく、バディ物としても微妙なら、とって付けたような人間ドラマも粘着力が限りなく弱い両面テープで軽く貼り付けたようでひたすら虚無。

シートベルトすら締めれない知能指数の低い筋肉ゴリラ扱いのジョン・シナに対し、中国人キャラは総じて優秀で知的という露骨なプロパガンダに米国人スタッフの士気が上がらなかったと予想。
スコット・ウォーもこんな無能じゃないはずなんで、次回作の『エクスペンダブルズ4』で本領発揮してくれることを期待したい。