いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『キャッシュトラック』(2021年) -★★☆☆☆-

f:id:otaku4160:20211209044614j:plain

ステイサムとリッチーが4度目のタッグを組み2003年のフランス映画『ブルー・レクイエム』をリメイクした『キャッシュトラック』が早くもアマプラに来たので鑑賞。

とある現金輸送会社に就職した男。
試験は平均点でギリギリ合格。
だが着任早々、遭遇した武装強盗を一瞬の内に返り討ちにしてしまう。
彼は一体何者なのか?。そしてその目的は何なのか?。

所謂「怒らせた相手がヤバかった」系統に属するこの作品。
主演のステイサム以上に、ホルト・マッキャラニージェフリー・ドノヴァンエディ・マーサンジョシュ・ハートネットスコット・イーストウッドアンディ・ガルシアなどなど、共演者が異様に豪華で驚かされる。

時系列を入れ替え徐々に主人公の正体と目的を明らかにする構成などクライム・サスペンスとしては決して悪く無いのだが、その道のプロという割にチーム内のイカレ野郎を始末せずボロを出したり、登場人物が金の為には何の躊躇いもなく仲間を手に掛けるサイコばかりで、どうにも感情移入できない。

中盤以降は陰鬱とした空気が漂い、後半は凄まじい人命軽視展開に加えカタルシスとは無縁の結末と、ステイサムによるキレのあるアクションや、ガイ・リッチー印の洒落た逆転劇なんかを期待するとガッカリすること請け合い。

良く言えば新境地なのだが後味がとにかく悪く、観終わってテンションが下がる作品でした。