いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2022年秋に終了したアニメあれこれ。

COVID-19の感染拡大で一部作品の最終回が遅れたり、放送そのものが仕切り直しとなった今秋終了したアニメあれこれ。

通して観ていたのは『サマータイムレンダ』『リコリス・リコイル』『継母の連れ子が元カノだった』『メイドインアビス 烈日の黄金郷』『邪神ちゃんドロップキックX』『よふかしのうた』『それでも歩は寄せてくる』『ラブライブ!スーパースター!! 第2期』『最近雇ったメイドが怪しい』『シャインポスト』あたり。

円盤が近年稀に見る売れ行きでスマッシュヒットを記録し、あの小島秀夫監督もドハマりした『リコリス・リコイル』。

美少女×ガンアクションという定番の組み合わに、足立慎吾さんのキャラや百合を含むポップな要素が上手いことマッチしたのがヒットの要因と思われますが、個人的にはストーリーの方ももうちょっと頑張って欲しかったというのが率直な感想。

特に最終話付近の一連のテロが「全部フィクションでした~」という陳腐な情報操作で世間が納得したのは平和ボケしているという設定があるとは言えいくら何でも雑過ぎて「そうはならんやろ!!」とどっちらけ。
そもそも怪しいUSBを放置して物理的にバックドア作られてシステム掌握されるとかセキュリティが脆弱過ぎるし、首謀者の真島にしてもやってる事が槙島聖護の後追いでしかなくヴィランとしての魅力が乏し過ぎる。
せめて最後に不殺を誓う千束への呪いと、たきなへの嫌がらせを込め自分の心臓を使い千束を助けたら面白かったのに、各々しれっと生還してなんだかなぁ~って感じ。

まぁそんな「百合の間に挟まる男」展開お呼びじゃないだろうけど、サードリコリスやテロリストは容赦なく殺しまくったのに、主要キャラは誰一人脱落せずハッピー百合エンドに持っていくのが何より「バランス」が取れていなくて腑に落ちなかった…。

久し振りに原作購読作品のアニメ化だった『よふかしのうた』。
てっきり分割2クールとかで鶯アンコとの対決くらいまではやってくれると思ったのに普通に終わって、しかも2期の予定も無いと聞いてビックリ。

映像のクオリティや配役は申し分無かったのに、こんなところで終わって初見さんはどう思ったのかめっちゃ気になる。
原作もそうだったけどこの辺りまでだと作品のジャンルが分からんくて、もうちょい先まで進むと方向性が定まって面白くなるのだが…。

原作準拠は有難かったけど、これだと続きが見たいとならないような気がして『この着せ替え人形は恋をする』みたくアニメで作品人気爆発→原作コミックバカ売れ→予定が無かったアニメ2期決定という流れにはならないだろうなぁ…。

特番でプロジェクトチームが「アイドル物最後発」であることを自覚し、ストーリーや楽曲制作など並々ならぬ拘りと情熱を持って先行する人気タイトルに挑もうとする姿勢に感銘を受けた『シャインポスト』。
アニメも『ウマ娘2』の及川啓監督×スタジオKAI制作ということでチェックしたのですが期待した通り最初から最後まで安定して面白かった!。

崩し顔や唐突なギャグ要素なんかは明らかに監督のセンスでその辺り完全に『ウマ娘』なんだけど、弱小グループがプロデューサーと力を合わせてトップアイドルを目指すのは『アイマス』のそれで大ヒットコンテンツのいい所取りした感あり。

無論それだけなら単なる二番煎じで終わってしまうが、キャラクターの立て方・抱える苦悩や過去のエピソードなど物語の組み立て方が本当に上手くて、序盤はバリバリ発動したプロデューサーの「嘘を見抜く能力」が後半機能しなくなるのも、TINGSの面々が嘘で自分を偽る必要が無くなった=信頼関係が築けたことの表れだったりと物事の説得力が素晴らしい。
この辺り脚本が意味不明で全く感情移入できなかった某アイドルアニメとは雲泥の差である。

今後このメディアミックスがどのように展開していくかは分かりませんが、1クールで綺麗に物語を纏め上げたアニメに負けないくらい上手く行くことを期待しております。