本数が多くてゲッソリしている夏アニメ。
ここ最近、情報収集すら面倒臭くなりタイトル切りしていたら『パリピ孔明』で後悔したので今期は頑張ってみた結果チェックしたのが以下のタイトル。
『彼女、お借りします 第2期』『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』『リコリス・リコイル』『Engage Kiss』『RWBY 氷雪帝国』『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』『金装のヴェルメイユ～崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む～』『咲うアルスノトリア すんっ！』『異世界おじさん』『継母の連れ子が元カノだった』『メイドインアビス 烈日の黄金郷』『異世界迷宮でハーレムを』『組長娘と世話係』『邪神ちゃんドロップキックX』『よふかしのうた』『それでも歩は寄せてくる』『プリマドール』『惑星のさみだれ』『Extreme Hearts』『異世界薬局』『シャインポスト』『はたらく魔王さま!!』『ラブライブ！スーパースター!! 第2期』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇』『最近雇ったメイドが怪しい』
『WORKING!!』や『SAOシリーズ』のキャラデザで知られる人気アニメーター・足立慎吾さんの初監督作品『リコリス・リコイル』。
世界1と称される日本の治安の良さは孤児を集めた少女の殺し屋集団によって維持されていた?!。というトンデモ設定の下、非殺を貫くはみ出し者と左遷された堅物エリートのコンビが繰り広げるバディアクション。
相手の挙動から射線を察知し回避するデタラメさや中二設定は『リベリオン』や『ジョン・ウィック』のそれで、絵柄に反したリアルな銃器描写は梅津泰臣作品を想起するのだが、足立さんは『ガリレイドンナ』で仕事をした時に何かしら影響を受けたりしたのだろうか?。
(というかどこかの話数で絶対梅津さん友情演出or作画で参加するよね?)
某事件の影響で放送や内容に変更が加わるのではと危惧していましたが今のところ大丈夫そうで、クオリティ面も制作がA-1 picturesとあって放送済みの4話目までは安定している。
ネットでバズったOPの尻の蹴り合い(↑1:16～)を含め素晴らしい百合感で、今のところポップさが強く出ていますが設定的に鬱展開に舵を切る可能性が拭えず、その辺りやや気掛かりだったりします。
必然性があったり、ドラマとして成立していれば構わないのですが、この雰囲気と絵柄から1人、また1人と仲間が死んでいく展開はちょっと辛そう…。
前記の『パリピ孔明』の事が無かったらタイトル切りしていた『異世界おじさん』は「"異世界"転生」が翻って増えつつある「"現世界"転生」物にカテゴライズされるのかな?。
魔法が使える異世界帰りのおじさんとその甥が繰り広げるギャグ作品で、未だにコアなファンを持つSEGAハードリスペクトなネタの数々はオッサン以外にウケるのか怪し過ぎるけどオッサンな私にはぶっ刺さりまくりで毎回笑ってます。
子安武人さんが嵌り役過ぎなおじさんの言動と、甥っ子演じる福山潤さんのツッコミも小気味よく映像面の演出もキレッキレ。
むさい男連中に対し女性キャラが異様に可愛いというのも良いギャグアニメのお約束で、コメディ枠では今期一番かもしれません。
『ウマ娘2』の及川監督と制作会社が手掛けるという事でチェックしたら、トウカイテイオーがチラつく元気なヒロインのリアクションを含め監督のセンスが炸裂して面白かった『シャインポスト』。
同作で培ったノウハウが更に洗練されたコンサートやダンスパートのクオリティがまたエグイ。
振り付けのタイミングがバラバラで揃ってないのが技術的にはむしろ手間が掛かっているし完璧じゃない事がアニメだと新鮮に映る。
原作はゲームを軽んじてジム運営会社と化したコナミが仕掛ける小説を起点としたメディアミックスタイトルとの事で、嘘を見分けられるが故にメンタルブレイクした元敏腕プロデューサーが解散待ったなしな弱小グループを担当する事になって…というお話。
有象無象のアイドル作品の中でどう個性を出していくか未知数でしたが、2話目も安定して面白かったし物語が加速していく感じを含め期待大。
