いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『レミニセンス』(2021年) -★★☆☆☆-

クリストファー・ノーラン実弟ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイのドラマ版『ウエストワールド』コンビが制作した『レミニセンス』をネトフリで鑑賞。

大戦で荒廃し海面上昇で都市が水没した近未来。
一部の裕福層が陸地を独占し、貧困層は海の上で暮らす格差社会で、人々に過去の記憶を追体験させる仕事に就く主人公が、ある女性からの依頼を切っ掛けに事件に巻き込まれて行くというお話。

最初の予告が『インセプション』を意識しまくりで「続編では?」との憶測も飛び交いましたが実際は全く繋がりのないノワール調の探偵物。
序盤は女に惚れて公私混同しまくるヒュー・ジャックマン演じる主人公の身勝手さにイライラさせられ、唐突に始まる二丁拳銃+スローモーションなジョン・ウーちっくな銃撃戦に呆気にとられるが、中盤以降は記憶を辿る謎解きで盛り返し、ファム・ファタールレベッカ・ファーガソンに魅了され、過去の風景を再現する機械を用いた悲しい再会に唸らされた。

批評家からの評価も散々で興行的にも大コケしたとあって覚悟して挑んだが、確かに既視感on既視感の連続で大作予算を掛けてまでやる内容ではないものの(ぶっちゃけ『ウエストワールド』の1エピソードで十分)、そういった事情もろもろを抜きにして観ればそこそこ楽しめる作品でした。