いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ジェミニマン』(2019年) -★☆☆☆☆-

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ジェリー・ブラッカイマー制作×アン・リー監督によるウィル・スミスW主演でウィル・スミスとウィル・スミスが激突するウィル・スミス好き垂涎のウィル・スミス映画『ジェミニマン』がネトフリにしれっと追加されたので鑑賞。


この作品、4K・120fpsのハイフレームレートで撮影された事が話題となったのですが、当然ネトフリではその恩恵にあずかれず、そもそも本国での劇場公開時ですらそのスペックをフルに生かした上映が出来なかったというのだから本末転倒。

更に『アフター・アース』みたく息子のジェイデン・スミスを起用するという手もあったはずが、CG加工によってウィル・スミスが若いクローンも演じるという点を含め技術的な実験をしたかった感が否めない。

事実、ストーリーは「クローンもの」のテンプレで、最新の映像技術に対し映画としての根幹の部分に目新しさが全くないのは致命的だし、チャプターを跨ぐ展開やデジタル臭がキツイアクションシーンなど悪い意味でゲーム的。

そもそも「最強の殺し屋が欲しいからクローンを作りました」って、そういうのは積み重ねた「経験」や「技術」こそが重要であってDNAが同じだからって体得できるものではないのではないか?。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の時も思ったが、そもそも兵器利用前提なら遺伝子操作して1から強化人間を作った方が効率的だろ?と思わずにはいられない。

ジョン・マクレーンの娘役でお馴染みメアリー・エリザベス・ウィンステッドや、クライヴ・オーウェンベネディクト・ウォンといった見知った顔が出演していて一見すると豪華なのだが、そういった装飾を外せば貧相な骨格しか残らない薄味な作品でした。


それと映画本編とは関係ないのですが、日本語吹き替え版はWウィル・スミスが江原正士さんと山寺宏一さんで楽しみにしていたのに、菅野美穂が全てを台無しにしていてウンザリしました。
アンチでもなんでもないのですが吹き替えの演技は最悪で『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』以来、久し振りに聞くに堪えず途中からオリジナル音声に切り替えて鑑賞を続けました。

1つの汚物で全てを台無しにする愚を犯し続ける映画会社の連中は劇中の悪役みたく然るべき裁きを受けるべきだと割と本気で思います。
これは吹き替え文化とプロの仕事に対する冒涜以外の何ものでもありません!!。