『BLEACH』終了から『新サクラ大戦』のキャラ原案を経て、本格始動した久保帯人さんの最新作『BURN THE WITCH』。
そのアニメ版がイベント上映と同時にアマプラに来たので早速チェックしました。
『BLEACH』の「死神」から『BURN THE WITCH』の「魔女」へ。
「表<フロント>」と「裏<リバース>」二つの世界が存在するロンドンを舞台に、人類に仇なすドラゴンから人々を守るため戦う2人の魔女の活躍が描かれる。
私は画集に再録された読み切り版しか知らないのですが、アニメはどうやら連載版がベースになっている模様。
アニメーション制作は『ペンギン・ハイウェイ』や『泣きたい私は猫をかぶる』の新鋭「スタジオコロリド」が担当し、メインスタッフも若手で固められているのですが映像クオリティはすこぶる高く、久保帯人キャラの再現度も完璧で素晴らしいの一言。
その一方、物語には説明不足な点が多く、おしゃれポエムで始まる導入部から置いてけぼりな感が否めず、姿を現した伝説のドラゴンが平田広明ボイスのおっさんの「霊丸」で呆気なく倒されるなど幕引きも驚くほど淡白で拍子抜け。
主人公コンビにしてもほぼ逃げ回っているだけで見せ場らしい見せ場も無いし、ヤンデレガチ百合女子や騒がしいだけのお荷物男子、グリムジョー・ジャガージャックの生まれ変わりみたいなイキりヤンキーなど、濃い~割にキャラの掘り下げもほぼほぼ行われないもんだから感情移入もできず仕舞い。
今後どのような形でアニメを展開していくつもりか分かりませんが、ここは多少脚色してでも起承転結をきちんと設けてラストはカタルシスのあるバトルで盛り上げて欲しかったというのが率直な感想です。
(というか単純に読み切り版を映像化すれば良かったのでは?)
余談ですがメインキャラの1人であるニニー↑は中の人(田野アサミさん)的に『ゾンビランドサガ』の二階堂サキになるかと思いきや、めちゃくちゃ伊瀬茉莉也さんでビックリしました。
この2人の声質って似てたんですね。
取り敢えず原作コミックの第一巻も本日発売されたようなので近い内に入手して、アニメとの違いなんかを含め確認してみたいと思います。