いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『PSYCHO-PASS 3』Episode.3「ヘラクレスとセイレーン」

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新人いびりをする嫌味なキャラかと思いきや、一係のジャイアン(天満)とスネ夫(一途)がイイ味を出して来た飯テロ回な第3話。
ラーメン食い過ぎて丸くなったアラタの小動物感は必見である。

初っ端から某猪木と修造を足して2で割ったような都知事候補に天満が根性注入ビンタを食らうシュールなギャグシーンが炸裂。
わざわざスローにしたり、ここ絶対笑わせに来てるだろww。

しかし突然暴力振るって執行対象にならないって、当人は暴力だと思ってないから色相が濁らないのかもだけど、この社会で都知事候補がこういう事したらマズくね?。

「霜月課長の首を飛ばそう危機一髪ゲーム」でストレスがマッハな霜月女史はアラタに完全に手玉に取られていて威厳もクソもあったもんじゃない。
指示を出しているようで殆どアラタが誘導しているし、霜月がちょろいのか、はたまたアラタが「生粋のたらし」なのか…。

今回のハイライトはホテルの襲撃シークエンス。
開国した影響なのか、これまでのシリーズでは考えられないような「普通の犯罪」が3期では目立つようになりました。
槙島や鹿矛囲のような特異性がないにもかかわらず、こういう公共の場で堂々と都知事候補の第一秘書を殺害するとか「ビフロスト」が裏で手引きしてるにしてもシビュラシステム仕事しろ。

「必要悪」として存在が黙認されているスラム街や地下闘技場での捜査は出身者である一途の人脈が生きてきますが、手のひらで煙草消してイキがってみたのに次の場面では半ベソかいたり思いの他かわいい奴で好感度急上昇。
アラタとイチャイチャしながら嬉々として情報収集の段取りを組んだりカップリングが捗ります(えっ?)。

それにしても男なのか女なのか分からん裏社会のドンの風貌。
アレは完全に川尻善昭キャラですわ。

一方の天満も複雑な家庭事情が明らかとなり、なんとも哀愁が漂うオッサンキャラになってきました。
家族から罵詈雑言を浴びせられる天満の姿を見て冷静なケイがキレたのは意外でしたが、彼を思ってというよりは外国人というだけで差別を受ける自分や奥さんの境遇を重ねたというのが大きそう。

事件の裏で暗躍する「ビフロスト」も一枚岩ではなく、1つの目的に向け各々の思惑で動いているようですが、なんかこの駆け引きはどこか『東のエデン』の「セレソンゲーム」に近いものを感じますね。
いっその事、次のシリーズでは神山健治さんをアドバイザーに迎えてはどうだろうか?。

常守が人を殺したという事になっていたり、アラタとケイの歪な関係性が明らかになるなどドラマとして本当に面白いのですがこの時点で既に3話消化しており、残り5話で決着がつくのかますます不安になってきました。
弥生さんまで参戦して収拾が付く気がしないんだけど、もしや海外ドラマみたくクリフハンガー形式で次のクールへつづいたりするのだろうか?。