いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ミュージアム』(2016年) -★☆☆☆☆-

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誰もが失敗すると予想した『るろうに剣心』の実写版三部作を成功させ、その続編となる「追憶編」の制作も決定した大友啓史監督が手掛けた『ミュージアム』をAmazon prime videoで鑑賞。
雨の日に起こる連続猟奇殺人事件。
犯人に妻子を連れ去られ精神的に追い詰められていく主人公。
原作未読の人間としてはダークでリアルな日本版『セブン』を期待したのだが、蓋を開けてみればファンタジーとご都合主義を多分に含んだ「えぇかっこしぃ」な作品だったというのが率直な感想。

優秀というには猪突猛進で直情型なイキり主人公を筆頭に、検証がまだな現場を荒らす刑事、何故かコルトガバメントワルサーPPKが支給されている日本警察、同僚が殺されたのに繁華街に現れたカエルの被り物をした超不審人物の足取りすら追えない無能な捜査本部、とどめに犯人の弱点を知りながらアジトに何の策も無いまま忍び込む主人公の不用心さなどなど首を傾げるばかり。
ヤクザからトカレフ入手する前にホームセンター行って紫外線ライトでも買えよww。

自称アーティストが用意したクライマックスも、ここで本当にEATしていたら『セブン』を越えていたのに、なんかよく分からないどんでん返しとそっから更にモヤモヤさせるラストカットまで何がしたいのかサッパリ分からん。
カエル男2爆誕とでも言いたいのか?。
つうかそっから流れるテーマ曲がミスマッチ過ぎて唖然とした。

「あなたは、最悪のラストを期待する」というキャッチコピーは挑発的だし実際期待したのだが、雪代縁が剣心にやったのと同じトリックに費やした時間と労力に対し、最後の罠が余りにお粗末で「こっちにも力入れろや!」と突っ込まずにはいられない。

序盤はサイコスリラーのノリでワクワクしたが、早々に犯人の動機が判明してしまいそっからは七転八倒する小栗くんとはっちゃけた妻夫木くんのトムとジェリー
どの程度原作に忠実なのか分かりませんが、正直「ここ要る?」ってシーンの連続で中弛みが半端なく、もっと取捨選択を上手くやって2時間に収める事は出来なかったのだろうか?。


それにしてもこの予告、ネタバレし過ぎだろ…(;一_一)