実写版、アニメ版ともに話題となった『君の膵臓をたべたい』の原作イラスト
を手掛け、近年は画業の他、小説の執筆や音楽活動など多彩な才能を発揮し、大ヒット作『名探偵コナン ゼロの執行人』へのイメージボードでの参加を経て、自身のアニメスタジオを立ち上げるなど、次世代を担う若手クリエイターとして大注目のloundrawさんの最新画集を購入。
内容は2017年に行われた個展で販売された図録に近年の作品や対談を加え再構成したものとなっており、中学時代から今日に至るまでのイラストがその時々の出来事を振り返ったインタビューと共に掲載。
元が図録ということもあり、これまでの活動を纏めた読み物という表現の方が正しく、一般的な画集らしい作りを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
(事実ご本人も「画集という体裁をとっていますが、自分の歴史をイラストとともに振り返るエッセイでもある」と仰っています)
収録イラストに関しても一部はインデックス的に縮小されており、小説のカバーイラストなどは充実している一方、三月のパンタシアや『月がきれい』関連のものは未掲載と偏りがあるので、そちらを期待して購入を考えている人は注意が必要です。
帯には「最新決定版画集!」と書かれていますが、単にイラスト目当てというより「クリエイター loundraw」に興味のある人向けな一冊という印象を受けました。
(その点を差し引いても掲載イラストはどれも美しく買う価値はあると思いますが…)