いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

2024年夏終了アニメあれこれ。

視聴タイトルが少ないというのもあるが、概ね最初に書いたタイトルを中心に楽しんだ2024年の春アニメ。
超話題作とか派生作が多いと興味を失う偏食家なので、観てない作品は普通に観ていないのであしからず。

放送開始時にも触れた『このすば』は2期~劇場版~スピンオフを経て原点回帰+αの暴走でシリーズ最高の面白さだったし、『ゆるキャン△』は制作スタッフ&キャラデザが変更されたものの雰囲気そのまますんなり観れて、奇しくも今期は3期目の作品がやたら多かったけど一様に安定していたような気がする。

ダンジョン飯』は原作人気もあって前評判がかなり高かったけど、国内外問わず視聴者に好評のまま2クール完走し、第2期の制作も発表されるなど実質分割4クール?で既に次期覇権の風格が漂っている。

ぶっちゃけ制作がTRIGGERと聞いた時は『リトルウィッチアカデミア』といったファンタジー作品の経験はあるけど「ちと作風違くね?」と危惧したが、同社の特徴である手描きの崩し作画が思いのほか作品にマッチしている上、目玉の飯テロも抜かりなかった。

『Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』は普段ならタイトルだけで切るのに、感染力抜群のOPで釘宮病が再発してしまい気付けば最後まで観ておりました。

スタッフ&キャストの顔ぶれから「令和のゼロ魔」とか言われてて本当に草なんだけど、若手も交えつつ今やベテランとなった『ゼロの使い魔』のメンバーを招集している辺り確信犯としか思えないww。

内容的には「ラノベとはさもありなん」でぶっちゃけ目新しさは皆無なのだけど、そういうマンネリを逆手にとったアニメ版のアプローチは実は匠の技だったのでは?と思っております。

世間的にも正式にダークホース認定された『ガールズバンドクライ』。

今期だけでも複数存在したガールズバンドアニメ大戦国時代において、リアルバンドを結成し非プロのメンバーをメインキャストに宛がうという、いろいろリスキーなアプローチを取りながら、きちんと評価されたのは作品に込められた魂が視聴者に確り届いたからに違いない。

仁菜は最初から声の演技が上手かったけど感情を爆発させるシーンなど堂々たるもんで、聞く側が慣れたというのもあるかもだけどセリフ数に比例してメンバー全員どんどん上達していって、そういう意味での成長ドラマとしても楽しめるはず。

カタルシスとしてのピークは間違いなく11話の野外フェスで、エンタメ的にはこっから爆売れして最終回で武道館ライブを大成功させるシンデレラストーリーにするのがセオリーなのに、絶妙な塩梅で現実の厳しさを突き付けながら、自分たちの現在地と向き合いまばらなライブ会場で締め括る、ある種の「余白」が彼女たちのこれからに繋がっていくようで個人的には腑に落ちた。

あえて特殊にしなかった通常エンディングのアニメーションが後日談として機能する構成など伏線とその回収が気持ちよいし、嫌味なライバルポジかに思われたヒナが誰よりも仁菜の理解者だったことが判明したり、1話の路上ライブコンビから通り掛かりのサラリーマンに至るまで捨てキャラが1人も居ないのも素晴らしかった。

惜しむらくは初期メンの仁菜&桃香&すばるに対し、加入が遅かったルパ&智の掘り下げが不足していたのが残念で、2期があれば彼女たちの過去にもスポットを当ててくれればと思います。