いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『炎のデス・ポリス』(2021年) -★★★☆☆-

ジョー・カーナハンが『ジョン・カーペンター要塞警察』あるいはそのリメイク作『アサルト13 要塞警察』リスペクトで制作した(としか思えない)邦題が珍妙過ぎる『炎のデス・ポリス』を観る。

荒野の警察署に逃げ込んだ曰く付きの詐欺師を狙いサイコな殺し屋が来訪し、夜勤の警察官が独房の囚人とタッグを組んで難局を乗り越えるという話。

嘘とハッタリ、虚勢に裏切り。
誰が敵で誰が味方か?。

密室劇であると同時に登場人物の心理戦にフォーカスした秀逸なスリラーで、地味だが拘りを感じる銃撃戦など予想以上に楽しめた。
直近の『コンティニュー』は微妙だったが、これは良いジョー・カーナハンで『NARC ナーク』や『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』を思い出すし、胡散臭い詐欺師を演じたフランク・グロリの演技も冴えている。

近作だとガイ・リッチーの『キャッシュトラック』同様、無慈悲な皆殺しムーブで血生臭すぎるきらいもあるが、そういった点を含め一昔前のB級映画テイストを感じることのできる拾い物でした。