『NARC ナーク』で注目を浴び『ミッション:インポッシブル3』の監督に内定するも降板し、起死回生の『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』もイマイチヒットせず、以降は小粒な作品を手掛けるジョー・カーナハン監督の『コンティニュー』がアマプラに加わっていたので観る。
謎の殺し屋集団に命を狙われた男が死に戻りを繰り返し永遠に続く1日からの脱出を試みるという触れ込みから『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のループバージョンを期待したら、最終的に『THE GREY 凍える太陽』みたいな自己啓発展開になって面食らう。
ぶっちゃけ主演のフランク・グロリより脇を固めるナオミ・ワッツやメル・ギブソンの方が華があるのだが型通りの役柄でしかなく、ミシェル・ヨーに至っては無駄使い以外の何ものでもない。
物語の構成もループ物としては在り来たりだし、ゲームを意識した作風の割にアクションも凡庸。
急な家族愛へとシフトするヒューマンドラマも打ち切りENDみたいな結末の所為で不完全燃焼と、製作規模が違うとはいえ先行する『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などに比べ、秀でた部分が見当たらない作品でした。