いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~」を観た。

(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会 (C)NHK (C)Khara,inc

国民全員から金を徴収しようとする受信料ヤクザことNHKで『シン・エヴァ』に続いて『シン・仮面ライダー』の密着ドキュメンタリーが放送されたので視聴した受信料を払ってる勢の私です。

観る前は『シン・エヴァ』の時のような作品全体の製作ドキュメンタリーかと思っていたのですが、蓋を開けてみれば映画のアクション部分に特化した構成で、最初はオリジナルをリスペクトした殺陣にしようという話だったのに、ちゃぶ台返しで方針を変える監督に振り回される俳優とアクション部の方々が主役のドキュメンタリーでした(爆)。

いやホント編集の所為と言うか何というか、これはまた庵野さんネットで叩かれるんだろうなぁ~と…(苦笑)。
打ち合わせで役者に演技の方向性を質問されても「全てをコントロールするならアニメでできる。実写の良さは自分にないものが俳優さんから得られる事だからお任せします」(意訳)と丸投げだし、アクションチームが心血注いで作り上げた殺陣を「段取り臭くてリアルじゃない、これなら俳優がアドリブでやった方がマシ」(意訳)と全否定したり、離脱者が出なかったのが不思議なレベル。

でも完璧主義者と言われる黒澤明監督やスンタリー・キューブリックといった名匠はもっとすごい逸話がゴロゴロ転がってる訳で、これくらい出来ないと良い映画って作れないと思うし、庵野さんの監督論というか考え方は個人的には凄く納得してしまった。

険悪なムードになってアクション監督の田淵さんは自分たちが不要ならスタントチームを連れて帰ろうと覚悟していたら庵野さんから直接謝罪され、一致団結しラストの大立ち回りに挑んだとの事で集団制作の真髄を見た気がします。

当初、変身後はスーツアクターが演じる予定が「本物感」を求めて俳優本人がトレーニングをしてアクションをこなしたとは聞いていましたが、本当に多くのシーンを池松くんを筆頭に俳優さん自身が演じている事が分かって本当に驚かされました。

小河内ダムでのクモオーグ戦や、ダブルライダーvs仮面ライダー第0号の「泥仕合」が展開するクライマックスもこれを踏まえてもう一度観たいなぁ…。