いまここにあるもの

カメラとか自転車とかアニメとか映画なんかが好きなオタクが管理する闇鍋ブログです。調子が悪いと文章が破綻します。旧ブログはこちらに移管しました→https://otaku4160.hatenablog.com

『ハンターキラー 潜航せよ』(2018年) -★☆☆☆☆-

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第4弾の制作がスタートするなど安定してヒットを飛ばしている『エンド・オブ』シリーズジェラルド・バトラーが潜水艦の艦長に扮した『ハンターキラー』がアマプラに来たので鑑賞。

「潜水艦映画に外れ無し」と言われて久しいですが、米国との全面戦争を目論む過激派によるロシア内部でのクーデターとか、少数部隊による囚われたロシア大統領奪還任務とか、機雷がゴロゴロした敵の海域を深く静かに潜航する潜水艦などなど、粗が多く前時代的な脚本と既視感のある描写のオンパレードで出演者が有名じゃなければビデオスルーレベルな内容でガッカリ感が半端ない。

というかこれそもそも潜水艦映画じゃないよね?。

すっかりアクション俳優なジェラルド・バトラーは何時も通りのキャラ作りでこれなら潜水艦で指揮をとるより現地に潜入した方が面白かったのでは?と感じてしまうし、小遣い稼ぎに出演したとしか思えないゲイリー・オールドマン喚き立てるだけの片手間な演技にも開いた口が塞がらない。
私はてっきりこの人物がクーデターを起こした一派と繋がっているホワイトハウス・ダウン的な展開を予想したのだが、そんな捻りすらなくて逆にビックリ。

前記の通り潜水艦要素はオマケでしかなく海中での攻防も申し訳程度なら、現場叩き上げ艦長のリーダーシップや決断力も有るんだか無いんだか分からず終い。
乗組員たちのドラマやプロとしての矜持も描かれず、『ローンサバイバー』な特殊部隊の活躍で内容を嵩増しして、最後は他力本願な博打で事態を収拾する脱力展開で、こんなのが遺作の1つになってしまったミカエル・ニクヴィストが不憫でならなかった。