アントワーン・フークアとデンゼル・ワシントンがまたしてもタッグを組んだシリーズ第3弾にして「悪党は全員ぶっ殺すオジサン」ことマッコールさんイタリアへ行く。
遠征先で負傷するも心優しき人々に救われ長閑な港町で療養していたら、そこの住民が悪い連中に苦しめられていることを知り必殺仕事人する何時ものパターン。
マフィアの悪事を執拗に描きシリーズで一番ヘイトを集めた割に戦闘力が前2作比で最も低く、プレデターの擬人化であるマッコールさんのヤバさを認識しないまま処されるものだからクライマックスの戦いはシリーズで一番盛り上がらない。
意味ありげにテロ組織の伏線張ったんだから、用心棒として雇ってそこと激突させてくれても良かったのではないか?。
疲れ果てたマッコールさんの終の棲家探しを描くドラマ重視の作風と言えば聞こえは良いが、一作目のような雰囲気やアクションを期待すると間違いなくガッカリするし、「ここは俺のお気に入りの場所だから他所でやれ=他の町でなら善良な人々が苦しもうと知ったこっちゃない」(意訳)とかあんたの正義感ってそんなものだったの?。
世間の評価が謎に高くて驚かされるが、アマルフィの美しい風景も日本のテレビ局が制作した観光地PR映画みたいだし、私にはすっかりレディになったダコタ・ファニングとデンゼル・ワシントンの『マイ・ボディガード』以来の再共演くらいしか印象に残りませんでした。
